『アイスリボン#227』-2
◆第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負
牧場 みのり&都宮 ちいvs 松本 都&りほ
お馴染みの4人ですが、敵対する事の多い都とりほのタッグは珍しいです。
空中分解が心配された都とりほですが、都の入場曲に乗って仲良く入場。
りほが大人しく先発してちいとミニチュアダックス対戦と、静かな立ち上がりとなりました。
その後も息が合わない所も有りましたが、りほが大人の部分を見せて都の言う事を聞き、都の方もコミカルな
部分は最小限にしてりほのエグい攻めに付き合いと、コンビネーションに破綻は有りませんでした。
都の試合で、マンマミーアが最後まで出なかったのは珍しいです。
こうなると相手チームの方の調子が狂った様で、最近好調のちいも良い所をあまり見せる事が出来ず、反撃も
単発になります。
都組が調子の出ないみのり,ちいが得意技を出す前に積極的に攻め込み、最後は都がみのりをシャイニング
みやこザードで場外へ分断すると、ダメージの大きいちいにりほがそうまとうを綺麗に決めてスリーカウント。
都&りほは、アイス三冠王同士のタッグですから仲間割れさえしなければ強力で、こういう緊張感の有る
「仲悪タッグ」も面白いです。
一方のちいはこの試合では一時的に調子を狂わされただけだと思いますが、なかなか調子の上がらない
みのりは心配です。
一時は対ビーナス,特に都が相手だと敵対心丸出しのファイトを見せていたのですが、その片鱗も見えない
試合でした。
精神面も大きいと思いますので、今一番必要なのはモチベーションかも。
◆第3試合 シングルマッチ 10分1本勝負
真琴vs みなみ 飛香
アイスの中では長身No.1と2の対戦ですが、二人が並ぶと迫力が有ると共にリングが華やかな雰囲気に
なります。
X60前チャンピオンの飛香と、先日挑戦表明した真琴の対戦は、次期挑戦者選びにも大きく影響してきます。
オーソドックスにアームロックやヘッドロックの応酬から試合開始。
お互いに「勝ちたい」と言うより「負けたくない」気持ちが強いのか、手の内の分かっている相手の得意パターンを
潰す様な展開が続き、大きなダメージをお互いに与えられないまま中盤からは、キックや打撃技の応酬で
ヒートアップ。
終盤攻勢を掛けたのは真琴で、カベルナリアやダブルアームスープレックスホールドで攻めますが勝利には
至らず、時間切れドロー。
成長した二人の現状だと10分ではこうなる可能性が高かったのですが、両者共に積極性を欠き物足りない試合に終わった印象は否めません。
はっきり「次期挑戦者決定戦」と銘打った試合なら違った内容になったかもしれませんが、二人にはそういう気持
ちで闘って欲しかった気がします。特に「X60挑戦」を打ち出していた真琴に取っては、最近実績があまり
上がっていなかっただけに、この引分けはアピールにつながらず痛い筈です。