アイスリボン#188
6月2日(水)夜も蕨まで『アイスリボン#188』の観戦に行きました。
今回は帰省していたハム子も黒くなって(笑)戻って来て、団体所属選手が帯広を別にしても8名。
ゲスト選手2人を加えて、久し振りに女子のみの4試合となりました。
興味深いカードが並びましたが、最も注目されたのが前日に立ち上がった「19時女子プロレス」の代表帯広と
奈苗のメインです。
帯広は代表と言ってもキャリアはまだ一月余りで、レスラーとしては殆ど何も出来ないと言って良いレベルです。
そういう選手とトップ選手の一戦というのは、アイスに限らず他団体でも組まれる事は有りますが、それをメインに
した事はまず無いと思います。
ツイッター上でも大きな話題となりましたが、私も「アイスならではのマッチメイク」と書いたら、さくらから「アイス
ならでは、とはなんでしょうか?」とのツッコミが入りました。
上述の様に、こういうカードは有ってもそれをメインに起用するのはアイスだけだろうという事なのですが、他の
ファンに対するコメントで「メインにしたのは、試合順で意味合いが違ってくるカードだから」というのを見て、感心
しました。
第一試合なら単なるチャレンジマッチになってしまいますが、メインにする事で重みと意味合いが生まれました。
流石に、さくら えみは只物では有りません。
選手宣誓はその帯広が行いました。
相変わらずの緊張&テンパリでしたが、内容はしっかりしており成長が見られました。
ハム子,つっか,志田が参加するNEOの北海道遠征ですが、最終日の札幌だけは追加選手が有り、帯広は
そこへ立候補。
タニーから奈苗が決まったという情報が有り、それに続いて今日のメインで勝った方が札幌行き、という話に
なり、更にテンパリながらも、強引に〆ました。
◆第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
タニー・マウス(NEO)vs 松本 都
蕨へはビーナスプロデュース大会でつくしと試合して以来のタニーですが、年末での引退を表明をしてからは
初になります。
都とのシングル対戦は昨年1月北沢での「ビーナス卒業大会」以来ですが、その時は都がショッキングピンクの
ド派手コスで登場し、マンマ・ミーアを初公開して観客を驚かせ、その後の市来への挑戦宣言と合わせてエース
キャラを一気にブレイクさせました。
シングルではそのキャラに実力が追付いてきてからの初対戦となりますが、都が成長した分タニーも自分の
個性や技を出してきた印象でした。
キャラの強い二人ならではのコミカルなムーブや、相手の得意ムーブを互いに避け合う展開も有りましたが
プロレスの実力ではまだまだタニーの方が上で、全女式の体固めでスタミナを奪い、キック等でダメージを
与えると最後は都をマンマ・ミーアの決めポーズに固めて絞り上げる「都固め」でギブアップを奪いました。
こういうアイデアの豊富さは流石です。
一方の都は、技の失敗も幾つか見られ、またフィニッシュもちょっと呆気なかったし、舞台前の大旋風を巻き
起こしていた時の状態にまではまだ戻っていない様です。
アイスの合同練習に参加して他選手を驚かせたそうですし、徐々に状態を戻して大一番では観客を盛り上げる
試合を見せてくれるとは思いますが。
◆第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負
真琴&志田 光vs 星 ハム子&都宮 ちい
この所ビーナスで組む事が多かった志田が、久し振りに真琴と「二十歳最強伝説」タッグを結成しました。
実際には志田は間も無く22歳になるのですが、それはともかくとして二人とも長身でバランスの取れた体型を
していますし、ビジュアル的にも非常に華が有ります。
今回の真琴は旧コスで登場したのですが、連戦でコスの準備が出来なかったのかとも思いましたが、どうも
志田のコスに近い物を選んだ様でした。
対する「はむちいず」も久し振りだと思いますが、身長では負けてもパワーや技では劣りません。
先発したハム子に対する真琴組の「ハム子お帰り!」攻撃から試合開始。
ハム子も相手が大型で戦いやすいことも有るのか、久し振りの突っ張りやオ・シ・リ・ダーで元気な所を見せて
くれました。
志田とちいに代わってからは見応えの有るサブミッションの展開も有ったのですが、試合途中でちいがマットの
無い部分に転落し暫らく動けない状態になって、ハム子がその間ローンバトルとなり、ようやくちいに交代して
からはちいのローンバトルとなってしまいました。
ちいも高角度回転エビやキドクラッチで粘りを見せたのですが、志田のスリーカウントから真琴のダブルアーム
スープレックスホールドでスリーカウント。
ただ試合後「勝ちに行って負けたので、負けたとは思っていない」という強気の発言も有り、ちいの充実度が
感じられた試合で、アンケートの良かった選手にも前回に続きちいの名前を書きました。
対する「二十歳最強伝説」ですが、勝ったとは言えこちらもローンバトルが多く、タイトルを狙うならコンビネー
ションをもっと上げる必要を感じます。
試合後真琴に「身体が一回り大きくなった」「背中の厚みが増した」等の話をしたら、喜んでくれました。
◆第3試合 トライアングルリボン 15分1本勝負
さくら えみvs 藤本 つかさvs 市井 舞
板橋のX60タイトルマッチ最後の前哨戦となりますが、タッグでは無く引っ掻き回しそうな市井を加えての
トライアングルとなりました。
ちょっと意表を付いたマッチメイクで、これは前哨戦で結果はともかく心理戦では押されていたつっかに対する
さくらの作戦でしょうか。
試合開始から予想通りさくらとつっかが向き合い、市井が無視される展開となりました。
試合はトライアングルらしい変化に富んだ速い展開となりましたが、さくらとつっかのどちらが市井を味方に
付けるか、あるいは市井を武器として使うかというのがテーマになったかも。
最後は混戦の中さくらがつっかを場外に落とし、最もダメージの大きかった市井からラマヒストラルでスリー
カウント。
さくらは重さだけで無く、久し振りに軽快な動きも見せており、タイトルマッチに向けて流石にきっちりと調整して
いる事を覗わせました。
「もう一人」となってしまったつっかですが、試合中,試合後,更に大会後のツイッターでもさくらを挑発しており、
「黒つっか」全開の一日となりました。(笑)
調子自体は良さそうなので、それが落とし穴とならない事を祈ります。
◆第4試合 シングルマッチ 20分1本勝負
高橋 奈苗(パッションレッド)vs 帯広 さやか (19時女子プロレス)
圧倒的な強さと共に、相手の良さを引き出す技量も抜群に優れた奈苗が帯広の潜在能力を何処まで引き出すか
注目しました。
先に入場していた帯広がリングインする奈苗にドロップキックの奇襲を仕掛けて、試合開始。
技と言えるのはエルボーとドロップキックくらいの帯広ですが、とにかく愚直なまでに真正面から奈苗に技を
ぶつけます。
奈苗の一発の攻撃で吹っ飛ばされながらも、観客からの大声援を後押しに必死に喰らい付き、中盤で見せた
ミサイルキックは過去最高の出来だったと思います。
スタミナが切れてきた5分過ぎからも粘りを見せ、逆エビやボディスラム連発からのパワースラムも返したのです
が、最後はアルバトロスを耐え切れずギブアップ。
総てを出し切り、観客に感動を与えた帯広に大きな拍手が送られました。
また、帯広の全力を受け切った奈苗も素晴らしく、アイスが蕨へ移転してから彼女が準レギュラーとして参戦して
いる事が、アイス選手に取ってどれだけ大きい事なのかを再認識しました。
奈苗との対戦を切っ掛けに成長したアイスの選手も多のですし、帯広の今後にも期待したいですが、早速今日
19時からちいとの試合が組まれています。
http://www.ustream.tv/channel/19pro
興味の有る方は、是非覗いてみて下さい。
◆座談会他
前述の通り、一年半前北沢のタニー戦をエース出発の日と捕らえている都に対し、タニーは「何も教える事は
無い」と。
タニーが年末までどれ位蕨に参戦出来るか分かりませんが、都とのタッグも一度見てみたい気がします。
帯広の札幌参戦に関しては、参加枠はまだ幾つか残っているという事で、最終判断は甲田社長が板橋での
試合を見てからになる模様です。
どちらの結論になったとしても、帯広には良い経験になると思います。
つっかからは、またしてもさくらの体重へのツッコミが有りましたが、鍼灸師を目指しているというタニーから
さくらは太っているのではなく、むくんでいるのだとの話が有りました。
ともあれ当日までには体重も体調も調整してくると思います。
〆でさくらを押し退けてつっかが立ち上がり、またしても矢野 啓太張りのテロリスト・ドロップキック。
さくらを場外に落として、強引に大会を終了させました。
客入りも平日としては良かったですが、内容もバラエティに富んで充実していました。
蕨くじに関しては…
4等DVD(在庫処分?)が復活してからは、4回続けて4等。
DVDと写真にしましたが、DVDは2大会とも観戦した大会ですし、写真も手持ちと似た物ばかり。
今回と前回で似た写真が有りました。


