アイスリボン#150
20日夜は、蕨へ『アイスリボン#150』を観戦に行きました。
今回は第三試合を除くとチャレンジマッチと言える試合が並んでいますが、誰が存在感を見せるのかアイス選手
同士の争いにもなりそうな大会です。
ただ、観客の入りは今一つでした。
メンバー的には先週水曜と比べても米ちゃんが抜けただけですし、対戦カードも悪くないと思うのですが難しい
物です。
◆第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
夏樹☆たいよう(パッションレッド)vs 都宮 ちい
ちいの目指す方向がハイスピードなのかは分かりませんが、いずれにしても小柄な選手はスピードが無ければ
どうしようも有りませんので、夏樹から学ぶ物は当然有ると思います。
開会挨拶で『勝って夏樹を「ミニチュアダックス (ちいちりほのユニット)」入りさせる』と言っていたちいです
が、普段から一緒に練習している分動きを読まれており、夏樹の手の中から抜け出す事は出来なかった印象
でした。
試合もちいの攻撃を一通り凌いだ夏樹が、大技を出すまでも無く丸め込み技でスリーカウント。
体格,パワー,スピード,テクニック等々現時点では夏樹を上回る物が無いだけに、何か特徴を身に付けないと
このクラスには通用しません。
ウラカンラナ等の丸め込み技の精度は上がっているので、そこへ至るまでに相手にどうダメージを与えるかだと
思いますが、差し当たりは打撃技の威力向上かな。
夏樹は相変わらずあのハイスピードの中で一つ一つの技の精度が抜群で、つっかも含め同型の選手が見習う
べき点です。
◆第2試合 シングルマッチ 10分1本勝負
松本 浩代(エスオベーション)vs 市井 舞
舞のチャレンジマッチ的な試合になりますが、実際にはキャリアも年齢も舞の方が上で、浩代がデビュー前に
エキシビの相手を舞に務めて貰ったそうです。
立場がすっかり逆転しての試合ですが、奇襲を仕掛けたのは浩代の方。
その後も終始試合をリードしており、舞のキックやバックドロップを食っても余裕が有り、最後はエルボー連打,
ミサイルキックから残り1分での東海道落としで快勝。
舞がこの試合の意味合いをどう捕らえていたのか分からないのですが、今でも「先輩」という意識が有るのか
妙に余裕を見せる試合運びで、格上選手にガムシャラにぶつかっていくという雰囲気は感じられませんでした。
「イチイー」と叫びながら突っ込んでくる浩代に、「ハイッ」と返事して技をまともに食ってしまったのが典型かな。
現時点でも、しもうま,真琴,つっかより下の第二グループの一人という扱いとなっていますが、こういう試合を
続けているとその中でさえ埋れてしまう危険性を感じます。
本人がそれ以上を望まないのであれば、仕方有りませんが。
◆第3試合 シングルマッチ 10分1本勝負
星 ハム子vs 藤本 つかさ
新木場での秒殺が印象的ですが、それも含め過去のシングルはつっかの全勝です。
実は年齢は1歳しか違わないし、同じAB型でプライベートでも仲が良いらしいだけに、タッグチャンピオン&
東スポ1推しで最近乗っているハム子としては一矢を報いたい所です。
先制攻撃を仕掛けたのはハム子で、一旦逆転されましたがコーナーポストのつっかを場外に落とすと、珍しい
場外戦で鉄柱攻撃やエプロンを背にさせたボディアタック等も見せました。
その後は手の内が分かっている同士の一進一退で、ハム子の突っ張り,スモウラリアット,逆エビ,ボディプレス
等に対し、つっかもサッカーボールキック,ショーンキャプチャー,ハイキック等で応酬。
丸め込み合戦もお互い決めきなかったのですが、最後はつっかのツカドーラが綺麗に決まり、ハム子の身体が
ロープに近いと見るとカウント中にポジションをずらす余裕まで見せてスリーカウント。
二人とも調子が良いのと、手が合う所を見せてくれましたが、共に勝ち急ぐ感じが見えて「観客に見せる」という
部分では第二試合には及びませんでした。
フィニッシュのツカドーラも綺麗でしたが、「唐突」という感じは否めませんでしたし。
こちらも「チャンピオン」という目で見るので一つハードルは上がりますが、勝敗以上に内容を見るプロレス
ファンを満足させるのが次の段階かも。
◆第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
さくら えみ&高橋 奈苗(パッションレッド)vs 真琴&志田 光
ななさくらは、久し振りの登場かな。
新しいモチベーションを探る真琴と、壁を破れそうで破れない志田というコンビも新鮮ですが、共に切っ掛けが
欲しいところです。
先発した志田が奈苗に対してパワーで応酬すると、真琴も関節技とキックを中心にトップの二人に挑みます。
コンビネーションも予想以上に良く、さくらが試合中右肘(?)を痛め動きが落ちた事も有って、追い込むシーンも
有ったのですが、流石に勝つ所までは至りませんでした。
最後は奈苗と真琴の展開となり、奈苗とさくらとの合体攻撃を凌いで打たれ強い所を見せた真琴でしたが、
奈苗渾身のラリアットでカウントスリー。
相手を引き立たせる事に掛けては抜群に上手い奈苗とさくらが相手とは言え、真琴も志田もイキイキと
思いっ切り良く闘っており、本人達にも手応えが有ったようです。
◆座談会
夏樹は、ミニチュアダックス入りを「ちいが勝ってから」という理由で拒否。
ちいが勝つ前にりほの身長が伸びてしまいそうで、新メンバーは小四のくるみ?
身長的には赤城という手も有りますが。
タッグチャンピオンに勝ったつっかからタッグ王座に挑戦したいとの要求が出て、さくらはあっさり了承。
パートナーには、先日さくら&真琴を破ったしもうまを指名して、タイトルマッチはハイスピードらしく次大会の
23日 (13時~)に決定。
しかしこの日は仕事で、お昼の試合は観戦不可。(涙)
念だけ、送ります。
ハイスピード王座でも挑戦者決定戦 (ボリショイ,夏樹とのスリーウェイ)に出場が決定した様で、内容と共に
貪欲に結果も狙ってほしいです。
志田から「赤はエースの色なので、奈苗さんの様に赤が似合う様になりたい」との発言が有り、それに対し
さくらから「何でみんな奈苗の様になりたいとかで、さくらの様になりたいって言わないの」とのクレームが。(笑)
そこから何故か奈苗との人気競争になりましたが、ここは奈苗の圧勝に。
変な雰囲気の中、更に真琴からは「赤がエースの色なんて誰が決めたんですか。私は紫のエースになります」と
力強い発言が。
試合後真琴に、今日の試合内容が良かった事とタイトル戦線に絡んで欲しい事を話しましたが、その時は
相変わらずの調子でしたが。
最後は奈苗が締める事になりましたが、座談会の流れであややの物真似のリクエストが。 (自称極太あやや)
嫌がっていた奈苗ですが、やらないと終わらない雰囲気になってしまいついに…
昨日来た観客は、凄い物を見てしまいました。(笑)
それはともかく、チャレンジマッチの中で最も存在感を見せたのは志田だったと感じました。
素質抜群でスター性も有る彼女がブレイクしタイトル戦線に絡んでくれば、アイス全体のレベルアップと他団体
へのアピールにもつながると思います。
さくらさんの言う事はともかくとして(笑)、奈苗や浩代のファイトスタイルを目指してほしいです。
今回の蕨くじは3等 (全ポラ)と5等 (生写真)。
写真は新作が入り、試合中の写真は嬉しいですが、以前少なかったしもうまとハム子が多くなっている模様
です。
引かれる方は、そのつもりで。(笑)

