アイスリボン・127 | メドさんのマニアックな日々

アイスリボン・127

10月30日 (金)、蕨まで『アイスリボン・127』を観戦に行きました。


メドさんのマニアックな日々

最大の注目点は、メインに組まれたつっかがさくらに挑戦するICE×60選手権ですが、その他ゲスト選手も

豪華ですし興味深いカードが並びました。


◆第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
米山 香織(JWP)vs 都宮 ちい


ハイスピード選手権を始めとした四冠王の米ちゃんが、第一試合でちいと試合するのが蕨ならではです。
試合は終始余裕の有る米山がちいの成長を確認する様な試合展開でしたが、その中ちいの腕ひしぎで米山の

腕が伸ばされた場面にはヒヤっとしました。
そこもロープに逃げた米山が最後はダブルリストアームサルトで勝ちましたが、ちいがレスラーらしくなって

きて、その実力が確実に伸びている事を見せた一戦でした。


◆第2試合 シングルマッチ 10分1本勝負
阿部 幸江(JWP)vs 真琴


メドさんのマニアックな日々


蕨初登場 (市ヶ谷時代には、参戦経験有り)の阿部ちゃんですが、米ちゃんと同じJWP所属でデビュー時期は

高橋 奈苗とほぼ同じで、かつては「貧乳レスラー」としてアイドル的な人気も有りました。

(勿論、今も人気者です (と、フォローを(笑)))
三田 英津子引退戦を11月1日に控え、この所大型選手との対戦が続いていた真琴ですが、阿部は体格的には

互角でかえってやり難いのか、序盤は阿部の攻めが目立ちました。
中盤以降はほぼ互角の展開となったのですが、むしろ真琴が意識的に受けている様な雰囲気も有りました。
終盤は「試合時間を間違えていた」という阿部が焦った感じで決めに行きましたが、最後のラ・マヒストラルでも

決めきれずに時間切れドロー。
以前タニーとドローになった時は、ノラリクラリと逃げ切ったという印象だったのですが、今回は真琴が負ける

雰囲気は感じられず先輩相手に堂々としたドローだったと感じました。
阿部の方は、市ヶ谷時代の真琴をまだイメージしていたのかもしれませんが、真琴の心技共に充実した姿を

見せ付けた結果となりました。


◆第3試合 タッグマッチ 15分1本勝負
高橋 奈苗(パッションレッド)&市井 舞vs 紫雷 美央(フリー)&紫雷 イオ(フリー)


アイス選手との試合が続いていた紫雷姉妹が、蕨では初めて奈苗とぶつかります。
ただ、その奈苗のパートナーが元気が空回りし勝ちな市井というのが気になりました。
試合は予想通り市井が奈苗を振り回し、前半はギクシャクしながらも奈苗組の一方的なペースだったのですが、

中盤以降は紫雷姉妹も反撃。
四人のハイテンションがぶつかり合う予想以上に面白い試合となりましたが、終盤は案の定(?)奈苗組が誤爆の

連続。
最後は奈苗の見事なハイキックが市井に誤爆し、そのままでもフォール出来そうだったのですが、イオが最近

得意の逆さ押さえ込みからのジャックナイフ「イオ・デ・ジャネイロ」でスリーカウント。
市井に振り回された挙句に負けた奈苗の憮然とした表情が印象的でしたが、蕨,アイスリボンに慣れてきた

紫雷姉妹の別な魅力が見られた試合でした。


◆第4試合 ICE×60選手権試合 20分1本勝負
【王者】さくら えみvs 藤本 つかさ【挑戦者】


つっかに取っては7月市来に挑戦して以来のタイトルマッチとなりますが、前回が挑戦者決定戦に割り込み、

更にトーナメントで飛香,聖菜,真琴を三タテして調子のピークで迎えたのに対し、今回は本人の知らぬ間に(?)

突然決まった試合で、本人の調子やモチベーションが少々気になりました。
しかし試合に入ると堂々とした姿を見せてくれ、試合前に「ドロップキックで奇襲する」と宣言したのを予想通り(笑)

布石に使い、そう見せ掛けてのカサドーラの奇襲。
これであわや秒殺のシーンを作ると、その後もキック攻撃を中心に大試合で見せる場外プランチャーも含め、

彼女らしい思いっ切りの良い攻撃を見せてくれました。
いつもはひ弱さが目立つ正面からの打撃戦でも、初公開のダブルチョップで打ち負けていませんでしたし、

さくらの反撃に対しても打たれ強さが格段に成長している所を見せました。
ショーンキャプチャーで長時間絞り上げる場面も有り、最近高さが足りずタイミングも狂っていたビーナス

シュートも久し振りにクリーンヒットさせました。
10分過ぎの苦しい時間帯でもツカドーラ等の丸め込みを見せたのですがスリーカウントには至らず、最後は

さくらの必殺ラ・マヒストラルが完璧に決まりスリーカウント。


つっかのシングルとしては最長の15分近い充実した試合を闘い切り、右頬 (どの技か本人も分からないと

言ってましたが、張り手かな?)をずっと冷やし、試合後の握手に回る事も出来ないくらい消耗した姿は立派な

プロレスラーでした。
周囲から「スランプだ」「壁にぶつかっている」と言われるのを、本人も恐らくさくらも気にしており、他団体、

特にZERO1島根に単独で遠征する前に、そうで無い事を見せ付けたい試合だったと思います。
これだけの試合が出来れば「スランプ」や「不調」の訳は無いので、それを見せる事は出来たと思います。


一方前回も書きましたが「壁」は事実だし、否定する必要も無いと思います。
相手次第で、こんな試合も出来れば、先日のちい戦の様にもなるのがつっかの現状です。
また惜しいと見えたシーンは有っても、さくらを本当にヒヤリとさせたのは開始直後のカサドーラだけだったと

思いますし、試合後消耗し切っていたつっかに対し、さくらは試合直後に普通に座談会を仕切っていました。

今はこのクラスの選手に対し「大健闘」というレベルですが、次の段階は相手の余裕を奪いヒヤっとさせるレベル

(現在の真琴が、そのレベルかな?)かと思います。


つっかの体格,パワーだと、勝利出来るとしたら丸め込み系の技だと思うのですが、それに至るまでに相手を

消耗させていないと一発で決めるのは難しそうです。
攻撃を一点集中させる事で突破口を開くのも、一つの手段だと思います。
例えば、ショーンキャプチャーでダメージを与えた足を最終盤にもう一度狙うとか。
昨日も終盤は丸め込み合戦になりましたが、膝十字を狙えそうなタイミングは有ったのでもう一度狙っても

面白かったと思いました。

あとは、投げ技でダメージを与えるのはほぼ不可能ですし、チョップも大きなダメージを与えるには至って

おらず、確実に通用しているキックに磨きを掛け、もっと狙う事かな。
あまり見せないローキックやダウンした相手へのキックは、有効だし使ってほしいですね。


前述の通り、来週にはZERO1島根への単独遠征 (同行は豊田 真奈美,高橋 奈苗,夏樹☆たいよう)が有り、

ここで一回り成長する事を期待しています。


◆座談会
ちいから、身長がそう変わらない米ちゃんを「師匠」と呼びたいとの発言が有ったのですが、米ちゃんから

「ボリショイさんとどちらが良い?」と聞かれると、ちいは「ボリショイさん…」
惚れっぽいちいの、次のターゲットは誰でしょうか?
そう言えばNEO新木場では、RAYにも懐いていた気がします。(笑)


阿部と奈苗はデビューがほぼ同時期なのですが、体格差や実績で現在は大きな差が付いてしまっています。
「奈苗を振り向かせたい」という阿部は、X60タイトルを標的にし挑戦を表明。
11月3日に、今日のさくらvs. 真琴の勝者 (さくらが防衛しました)への挑戦が決定しました。
勝ったら奈苗に挑戦させてやる、というのは奈苗の体重からするとほぼ不可能ですが、こうやって他団体の

選手がタイトルに絡んでくるのは、ベルトの価値を上げる為に大事です。
試合で市井に振り回され、座談会では阿部に振り回された奈苗に取っては厄日だったかも。


美央からは「雑草ガールズ」不要論が飛び出しましたが、さくらは何と無く否定。
更に今日、美央と雑草の大将格しもうまのタッグが組まれることとなり、美央がショックを受けていました。
市井,みのり組に勝利していましたが、どんな状況だったのか見られなかったのが残念です。


◆わらびくじ (1回\500)


特等:好きな選手とツーショット&ワンショット写メ
1等:好きな選手&さくらが西川口駅までお見送り
2等:好きな選手と5分間トーク
3等:好きな選手とツーショットポラ (通常なら\1,000)
4等:参加アイス選手全員とポラ
5等:DVD,ポスター一点
6等:写真3枚


今回は4等と6等で、連続2等は途切れました。
写真は、今回からつっかや市井が新たに加わったらしいのですが、私が引いたのは相変わらずの、あおい&

真琴&志田。
真琴に、明日の健闘を伝えてサインを貰いましたが、以前なら「我♡三田さん」になっていた所が、今回は

「我♡ムラサキ」
11月1日までの限定だと思われるので、貴重かも。


今回もメインを筆頭に、試合内容は充実していました。
それぞれの選手が力を付け、目標を持って闘っている雰囲気が伝わってきますし、観戦を躊躇っている方は

是非一度来場してみて下さい。


メドさんのマニアックな日々

上段左から、真琴,さくら えみ,都宮 ちい
下段左から、藤本 つかさ,モザイク親父,市井 舞
つっかから、逃げ気味なのは何故?(笑)
選手が少ないので、もう少しアップでも良かったのでは。(と、注文を)