NEO "HIGH TOUCH" @板橋グリーンホール
23日に板橋グリーンホールへ「秋の板橋女子プロ祭り」NEOの大会 "HIGH TOUCH" を観戦に行きました。
主目的はセミに組まれた、つっかが二冠王田村様にぶつかる試合です。
この連休に、つっかは19~21でアイス,ZERO 1,アイスと三連戦。
23日NEOの後も、26日に大仁田興行参戦も有るのですが、私の方が23日しか観戦出来ませんので、珍しく
(というより、初めて)女子他団体へ足を運びました。
東武線や都営地下鉄からだと近いところを、経費削減でJR板橋駅 (埼京線)から歩いたのですが、途中で道を
間違え大分遠回りしてしまいました。(笑)
相変わらずの方向音痴は健在です。
アイスの選手が藤本 つかさ,牧場 みのりと二人出場している事も有って、しもうま,ハム子,志田,ちいが
セコンドに来場しており、休憩時間にはさくら えみも顔を出していました。
商売熱心なのは良いですが、今更真琴とつっかのDVDを売り込まれても持ってるし。(笑)
試合前の前説は、タニー・マウス,宮崎 有妃のNEOマシンガンズが担当。
流石のトーク力で、観客を暖めました。
第1試合 15分一本勝負
勇気 彩vs 石橋 葵
石橋は、20日の後楽園でデビューしたばかりの16歳で、これが3戦目。
そこそこ大きいですが、表情や身体付きはまだまだ子供っぽい感じです。
試合はスパーリングの延長線上という感じで、勇気の動きに石橋が付いていけない印象で、時折見せる反撃も
単発で効果は薄く、最後はSTFでほぼ一方的な勇気の勝利。
石橋の良さは殆ど見えませんでしたが、3試合目と考えるとこの内容は仕方ないところかな。
一年前のビーナス達を思い出しました。
第2試合 15分一本勝負
DJニラvs 松本 浩代 (エスオベーション)
元々は、後楽園で怪我からの復帰戦を行なった野崎 渚が浩代にチャレンジする予定だったのですが、その
復帰戦で再び肩を痛めて欠場。
急遽、DJニラ (男子)が対戦相手として登場しました。
初対戦でも有り、非常に不安な試合だったのですが、ゴングが鳴ってみたらニラの上手さ (殆ど口撃ですが(笑))
に浩代がきちんと対応し、プロレスとしてはともかく、エンタテイメントとしては見事に成り立っていました。
最後は浩代が強烈なバックドロップで勝利しましたが、直前オファーにも関わらずあれだけのパフォーマンスを
見せたニラもお見事でした。
第3試合 15分一本勝負
牧場 みのり (アイスリボン),石野 由加莉 (センダイガールズ)vs 木村 響子 (フリー),江本 敦子 (フリー)
この所他団体での参戦も目立つ牧場,石野の16歳コンビが、ヒールファイトの実力者アマンドラに挑む一戦。
16歳コンビが奇襲を掛けたものの、場外戦でアマンドラがペースを掴んでからは殆ど一方的な展開に。
個人の力で劣るだけにタッチワークを活かしたい16歳コンビでしたが、その面でも大人と子供の差が有り、
アマンドラはラフでは有っても、特に悪どいと言える様な事をやるまでもない圧勝。
これだけの強敵と戦うにはノープラン過ぎましたが、それもまた若さかもしれません。
第4試合 30分一本勝負
田村 欣子vs 藤本 つかさ (アイスリボン)
こちらもチャレンジマッチですが、何しろ高橋 奈苗相手に二冠を防衛したばかりの田村に、デビュー一年少々の
つっかが挑むという、見方に拠っては無茶な一戦。
ここ数戦プチスランプ気味のつっかでしたが、この試合はゴングと同時にドロップキックで奇襲を仕掛け、その
後も田村の強烈な攻撃を食いながらも、持てる技はフルに活かして反撃。
開始直後のサッカーボールキックや中盤のショーンキャプチャー,ビーナスシュート,ツカドーラは、この
クラスの相手にも充分通用する印象でした。
終盤は田村の連続攻撃に守戦一方となってしまいましたが、それでもゆりかもめを耐え切り、ガスト→
チェーンリストも3度に渡って跳ね返す粘りで、打たれ強さも格段にアップしている所を見せてくれました。
最後はローリングセントーンを完璧に食ってスリーカウントを取られましたが、観客のつっかに対する声援も
予想以上に大きかったし、彼女に取ってこれまでのベストバウトと言える内容でした。
プロレスラーになる切っ掛けとなった映画「スリーカウント」で共演し、それ以降公私共に世話してくれた田村様に
一年間の成長を見せられたのではないかと思いますし、この試合でレスラーとしてのつっかを認めてくれたと
思いたいです。
ほぼ一年前、デビュー直後に組まれた松本 浩代とのハンディキャップマッチでは、まさに心まで折られて
惨敗し罵声を浴びせられたのですが、その浩代もリング下からつっかに声援を送ってくれ、休憩時間には
「つっかTシャツ」を着ていた私に「ナイスファイトだった」と言ってくれました。
欲を言うなら、殆ど効果が無かったエルボーや明らかに無理な投げ技に拘るより、通用していたキックや
関節技で攻め続けて欲しかったという点かな。
体格的に勝る相手に本当に勝つつもりなら、そういう技に磨きを掛け、しつこく出していくファイトスタイルも
必要かと思います。
第5試合 『浅野レフェリーNEOラストマッチ』30分一本勝負
三田 英津子,タニー・マウス,宮崎 有妃vs 井上 京子,植松 寿絵 (フリー),阿部 幸江 (JWP)
引退を間近に控えた三田とNEOマシンガンズの最後の合体というテーマも有りましたが、この試合の主役は
これがNEOでは最後となる浅野レフェリーでした。
タニー,植松という芸達者が揃って、前半はコミカルな展開、中盤になると浅野レフェリーがどんどん
乗せられて、パンチ,キックから場外プランチャーまで披露しましたが、終盤は流石にきっちりとした試合となり、
宮崎が植松からテキサスクローバーズホールドでギブアップを奪い勝利。
浅野レフェリーNEO最後の勝ち名乗りはマシンガンズでした。
試合後浅野レフェリーに対するセレモニーが有り、NEO各選手+関係の有った他団体選手からメッセージが
告げられ、最後は胴上げで締め括られました。
メイン (と第二試合(笑))を除けばチャレンジマッチ的な試合が多かった大会でしたが、徐々に試合内容が上がっていくのは流石に老舗です。
ベストバウトは、贔屓目無しで第四試合だったと思います。
気になったのは第二,第三試合にはNEOの選手が不在で、数えてみると参加16戦手中、NEOの選手が7人と
半数以下だった事です。
これで三田が引退、野崎が再度休養、だいの復帰は分かりませんが、選手の絶対数の少なさ、特に中堅層
不在はどの団体も共通かもしれませんが悩みの種かと思われます。
石橋に続く練習生もいるみたいですが、そういう点からも女子プロレスを取り巻く環境は厳しそうです。
試合後売店に行ったら、つっかが晴々とした顔で元気そうに立っていたので、一安心。
メインのセコンドで姿を確認出来なかったので、試合のダメージが大きかったかと心配していましたのですが、
隣に立っていた浩代からも声を掛けられていた様でした。
各団体の売店の中でアイス売店が一番賑わっていたのは、普段の蕨からの流れかな。
前述DVDや北沢チケットは既に持っていましたので、蕨クジでなかなか出ないちいのポートレートを購入して
サインを貰いましたが、ちいはそういう時にはどうも挙動不審になります。(笑)
26日の蕨と大仁田興行は八王子のAngel League観戦で行けませんので、次回の観戦は30日のシャッター
リボンの予定です。
