アイスリボン#98
8日に蕨まで「アイスリボン#98」を観戦に行きました。
いつもメンバー集めとマッチメイクに苦労している水曜日ですが、今回はマッスルビーナス藤本,志田に加え、
パッションレッド3人が揃い、更にチャンピオンの市来や最近レギュラーの米山とメンバーも揃い、マッチメイクも
興味深い物でした。
11日に迫ったつっかのタイトル戦直前の様子を見るのが一番の目的だったのですが、その他にも色々盛り
沢山な大会でした。
■第1試合
シングルマッチ 10分1本勝負
市来 貴代子(フリー)vs 都宮 ちい
11日につっかが挑戦する現チャンピオンの市来はさくらの先輩となる15年選手で、顔面蹴りをメインとした
ラフファイターです。
身体は大きく有りませんし、最近は試合数も減っていますが、ここ一番での勝負強さに衰えは有りません。
この試合でも、ちいの技を受けながらも終始余裕で、蹴り以外の技はダブルリストアームサルトとフィニッシュと
なった延髄ニーくらいでしたが、流石に技に説得力が有ります。
彼女なりにタイトルマッチに照準を合わせた調整をやっている様ですし、タイトルにも愛着が有る様で簡単に譲る
訳には行かなさそうです。
■第2試合
タッグマッチ 15分1本勝負
米山 香織(JWP),志田 光vs 夏樹☆たいよう(パッションレッド),藤本 つかさ
当日のマッチメイクボードはつっかが書いた様なのですが、自分の名前が藤本☆つかさになっており、タッグ
チーム (なつっか)を大事にしたい気持ちの表れかな。
一方の米光(?)は即席チームの印象が強いですし、ハイスピードタイプの三人の中で志田だけがタイプが
異なり、立ち位置が難しそうでした。
米山と夏樹の攻防は、前回以上にハイスピードで高度な読み合い,スカシ合いで、観客からは感嘆の声が
連発。
つっかも夏樹とのコンビネーションで良い動きを見せていましたが、やはり志田だけがどう闘って良いのか
戸惑いが有る様に感じられました。
本来なら周囲のハイスピードに巻き込まれず、自身のじっくりと攻めるファイトを見せた方が良いと思うのですが、
それだけのキャリアが無い分、折角の良い技も単発で印象に残りませんでした。
最後は場外 (私の目の前)で米山と夏樹がやりあっている中、つっかがビーナスシュートは交わされたものの
ツカドーラ (カサドーラの入りから、後方へ廻っての回転エビ固め)でスリーカウント。
同期のライバルから勝利したつっかはマイクを取って、売店で見ていた市来にアピール。
市来もそれに応じ、タイトル戦へムードを盛上げました。
■第3試合
Road to エース・100 第15戦 10分1本勝負
ダイスケ(ガッツワールド)vs 梶原 慧(闘龍門MEXICO)
正直、ダイスケ,ガッツワールド共に全く知りませんでした。
ダイスケは梶原よりは一回り大柄で、エルボーによる打撃と終盤のフェイスロック等の締め技が印象に残り
ました。
梶ワラビーもチョップや関節技で対抗しましたが、キャリアの浅い選手で自分の型が定まっていない分、相手の
ペースに合わせてしまう印象が感じられました。
また、関節技やスピアーといった技は良いのですが、勝ちパターンがまだ確立していない印象で、そういう部分は
志田とも共通しているかも。
試合は、共に勝ち切れず、時間切れの引分け。
■第4試合
タッグマッチ 20分1本勝負
高橋 奈苗(パッションレッド),さくら えみvs 華名(パッションレッド),真琴
先日NEOで優勝したナナさくら(?)ですが、今回はそれぞれの同門の後輩が相手になります。
華名はパッションレッドの中で、もっともアイス参戦が少ない事も有って、生で見るのは今回が初めてでした。
奈苗と比べても見劣りしない体格で、試合中のハイテンションさとレフェリーや相手選手とやりあう関西弁が
印象的ですが、技としては一発でさくらを戦意喪失させたキックやヒップアタックが印象に残りました。
ルックス,ファイトスタイル,キャラクターのいずれも好印象で、一回でファンになってしまいました。
これからも参戦してほしいのですが、あの強烈なキックを受け切る選手がアイスにいないのが難しい所なの
かな?
パートナーの真琴は、敬愛する三田 英津子の引退表明で相当落ち込んでおり、その影響が心配されたの
ですが、彼女も流石にプロで、リング上ではいつも以上のファイトを見せてくれました。
とは言え、流石にこのメンバーに入ると真琴の非力さ、線の細さが目立ち、さくらも腰の具合がまだ不充分で、
中盤までは奈苗vs 華名のパッション対決だけが盛り上がる展開でした。
後半になり華名と真琴のコンビネーションも良くなり、真琴も何度かトライの末自分の1.5倍は有る奈苗を
持上げたりして見せ場を作りました。
最後は奈苗がダイビングボディプレスで真琴からスリーカウント取りましたが、長丁場の好勝負でした。
試合後の座談会は毎回色々と有るのですが、特に今回は多かったです。
まず驚いたのが、志田のプロレス継続宣言。
元々デビュー一周年となる8月23日の後楽園大会で引退するつもりで考えていたそうで、つっかも相当
引き止めていたらしいのですが意思は固かったそうです。
それが自らが主演する「スリーカウント」を見て意思が変わり、継続する事を決意したそうです。
志田に関しては、私は今年1月でプロレスを辞めるかと思っていて、そこでの継続にむしろ驚いていたのですが、
その時点では「映画公開まで」という気持ちだったのかもしれません。
ともあれ、継続を決めた以上は腹を括ってプロレスに精進してほしいと願います。
低迷が続いているとは言え、チャンピオンになれる器である事には変わり有りませんし、何処かで突破口を
見つけてほしいです。
まずは心機一転の為、コスチュームや入場曲を変えるのも良いかも。
コスチュームで言えば、つっかは既に三代目,都も二代目です。
先日のNEO,今大会と奈苗と組んださくらに対し、今度米桜でJWPのタイトルに挑戦が決まっている米山から
「さくらさん、どっちが大事なんですか?」と涙の訴えが。
それを見たさくらは「米ちゃんが一番大事」と、あっさり奈苗を切り捨て。(笑)
パートナーを失った奈苗は、こちらも最愛の三田引退で泣き顔の真琴にパートナーを申し込むが、真琴が却下。
個人的には、こうなれば継続宣言の志田に奈苗と組んでほしい思いも有りますが、志田自身は田村様と組み
たいと言っており、この先どうなることか?
恒例、蕨くじですが、賞品からDVDが無くなり (在庫処分完了?)、代わって後楽園大会のポスターが4等に
加わりました。
今回は2回引きまして、3等 (全員とのポラ)と5等 (写真3枚)でした。
写真に休養中の希月 あおいが出たので本人にサインを貰い、そのサインに「復帰戦来てね」とのコメントが
有ったのですが、復帰時期に付いては言葉を濁していました。
後楽園ホールには間に合わないかも。
上段左から、さくら えみ,志田 光,真琴
下段左から、希月 あおい,藤本 つかさ,モザイク,都宮 ちい
カメラマン、下手過ぎ…(笑)
メインを筆頭に試合内容は良かったし、座談会でも色々飛び出して充実した大会だったのですが、残念ながら
観客数は今一つでした。
11日 (土)はタイトルマッチも有るし、大入りを期待します。


