Days of future passed / Moody Blues
今回からブリティッシュはプログレバンドの一つ、Moody Bluesを紹介したいと思います。
まずは、実質的なファーストアルバム「Days of future passed 」を。
A-1 The day begins
A-2 Dawn : Dawn is a feeling
A-3 The morning : Another morning
A-4 Lunch break : Peak hour
B-1 The afternoon : Forever afternoon (Tuesday ?)
B-2 Evening : The sun set : Twilight time
B-3 The night : Night in white satin
「実質的な」と書いたのには理由が有りまして、これ以前にもMoody Bluesの活動は有りました。
メンバーはマイク・ピンダー(K),グレアム・エッジ(D),レイ・トーマス(フルート),デニー・レーン(G),
クリント・エックルス(B)の五人で、「Go now」というヒット曲も生まれ、アルバムも発表しています。
その後、お決まりの「方向性の違い」と言う奴でデニー,クリントが脱退して、代わってジャスティン・
ヘイワード(G),ジョン・ロッジ(B)が加入、そしてこのアルバムの発表となるのですが、ここでサウンドは
ポップ系から所謂プログレ系へと全く変わりました。
ちなみに、脱退したデニーはその後ポール・マッカートニーのウィングスへ加入して、最後まで在籍しました。
ステージでは前述の「Go now」も彼のヴォーカルで演奏していたのは、ウィングスのライブにも収められて
いましたので、御存知の方も多いかと思います。
さて、このアルバムですが、最大の特徴はフルオーケストラと全面的に共演(今流行りの言葉で言えば
「コラボ」)している事です。
オーケストラの柔らかな音をバックにギター,キーボード,フルート等の音が重なり、スケールの大きな
気持ちの良いサウンドが展開されています。
また曲のタイトルを見ても分かる通り、アルバム全体で一日の時の流れを表わしていますが、それに人間の
一生を重ね合わせてもいる様です。(私は、もはやB-2位かも(苦笑))
このオーケストラを活かしたスケールの大きな音作りとアルバムのトータル性が、良くも悪くも今後の彼等の
音作りの特徴となります。
その面でも、彼等の原点となるアルバムとも言えます。
曲としてはB-3 (サテンの夜)が名曲として知られていると思いますが、他の曲の出来も良く、プログレ好きに
は是非聴いて欲しい一枚です。
余談ですが、B-3は発表されて数年経ってからアメリカで突然大ヒットしました。これはある一人のDJが
古い曲である事を知らずにラジオで放送したところ、リクエストが殺到したのが切っ掛けだったそうです。
情報が行き渡り過ぎている現在では、こういう事は起こらないかもしれませんね。