A nice pair / Pink Floyd | メドさんのマニアックな日々

A nice pair / Pink Floyd

突然現れる音楽ネタの今年第一弾は、Pink Floydの「A nice pair」です。

メドさんです

ピンク・フロイドのデビュー・アルバム "The piper at the gates of dawn=夜明けの口笛吹き(旧邦題 サイケデリックの新鋭)" とセカンドアルバム "A saucerful of secrets=神秘" を合わせた二枚組です。


"The piper at the gates of dawn"
A-1 Astronomy domine
A-2 Lucifer Sam
A-3 Matilda mother
A-4 Flaming
A-5 Pow R. Toc H.
A-6 Take up thy stethoscope and walk
B-1 Interstellar overdrive
B-2 The gnone
B-3 Chapter 24
B-4 Scarecrow
B-5 Bike


"A saucerful of secrets"
C-1 Let there be more light
C-2 Remember a day
C-3 Set the controls for the heart of th sun
C-4 Corporal clegg
D-1 A saucerful of secrets
D-2 See saw
D-3 Jugband blues


ワンセットにはなっていますが、アルバムの内容は全く異なっています。


"The piper at the gates of dawn" の方は、このアルバムのみで脱退してしまうシド・バレットが大半の曲を書いており、当時良く言われた「サイケデリック」(今では死語か?)な雰囲気を持っています。
シドがアルバム製作と並行してドラッグにはまっていったのも、その雰囲気に関係しているかとも思いますが、

結局彼はそのドラッグ中毒が原因でバンドを去る事となります。


セールス的に成功を収めた事で以降の活動にも大きなプラスになったという意味でも、重要かもしれません。
ただ、サウンド的には前述の通りシドがメインとなっており、後年積極的に取り入れた電子楽器もあまり使われていませんので、私の様に中期のフロイドから聞き始めた人間に取っては違和感を感じるのも仕方無いかとも

思います。


一方 "A saucerful of secrets" は、新たなギタリストとしてデイブ・ギルモアを迎えて作られたアルバムですが、シドも作製初期には曲作りで参加しており、D-3は彼の作品です。
アルバム全体に過渡期の不安定さを感じますが、後年のプログレッシブな雰囲気も見られるようになっており、特にタイトル曲D-1は10分以上に渡るインスト・ナンバーですが、後の「Atom heart mother」にも通じる雰囲気を感じさせます。(完成度は、まだ不充分と言わざるを得ませんが)


プログレ・バンドとしての彼等の原点と言えるアルバムかと思いますが、お奨め度は「もし興味が有れば」という

程度です。