Chicago at Carnegie Hall | メドさんのマニアックな日々

Chicago at Carnegie Hall



今回は、Chicagoの4枚目のアルバム "Chicago at Carnegie Hall" を紹介します。


A-1 In the country
A-2 Fancy colours
A-3 Does anybody really know what time it is ? (Free form intro)
A-4 Does anybody really know what time it is ?
B-1 South California purples
B-2 Questions 67 and 68
C-1 Sing a mean tune kid
C-2 Beginnings
D-1 It better end soon - 1st movement
D-2 It better end soon - 2nd movement
D-3 It better end soon - 3rd movement
D-4 It better end soon - 4th movement
D-5 It better end soon - 5th movement
E-1 Introduction
E-2 Mother
E-3 Lowdown
F-1 Flight 602
F-2 Motorboat to Mars
F-3 Free
F-4 Where do we go from here ?
F-5 I don't want your money
G-1 Happy 'cause I'm going home
Ballet for a girl in Buchannon (G-2~G-8)
G-2 Make me smile
G-3 So much to say, so much to give
G-4 Anxiety's moment
G-5 West Virginia fantasies
G-6 Colour my world
G-7 To be free
G-8 Now more than ever
H-1 A song for Richard and his friends
H-2 25 or 6 to 4
H-3 I'm a man


当時、ロックのライブ盤は2枚組が当たり前で、3枚組もELP,Yes,Santanaと有りましたが、流石に4枚組で全32曲,約3時間は他には無かったと思います。
ここまでの大作となったのは、クラシックの殿堂であるホールで始めて行なったロックコンサートを丸々収めようとした結果の様です。
構成としては、A~Dが第一部,E~Gが第二部,Hがアンコールかな?


選曲は1st~3rdからで、彼等がロックバンドとしてのピークを迎えていた時期の物ですが、H-1だけがスタジオには遂に収められなかった曲で、まさにロックが反戦,反体制でなくてはならなかった時代の象徴です。(ちなみにRichardとは、当時のアメリカ大統領 Richard Nixonの事です)


本国では4枚組ながら、通常の2枚組+α程度の価格で発売されたらしいのですが、日本では当初7,800円,後には8,600円になったと記憶しています。ここまで覚えているのは、欲しいのに手が出なかった恨みですね。(笑) 当時のこのアルバムのキャッチコピーが『君はどうした!』だったと記憶していますが、「そう言われても…」でした。(苦笑)


その後、二枚組×2で売られたりベスト盤が出たりもしましたが、一セットのライブアルバムからベスト盤が発売されたのも考えてみれば前代未聞かもしれません。
私は、まずはそのベスト盤を買ったのですが、選曲がE-1, A-4, B-2, F-1~3, G-2~8, H-2,3 で、殆どスタジオベストの「栄光のシカゴ」と同じと言うのが?ではありました。
最終的にこれを何とか手に入れる事が出来たのは、私が欲しがっている事を知っていた友人が上京した際に、輸入盤屋で安く買って来てくれたお陰でした。上述のベスト盤+αと交換して貰ったのですが、嬉しかったですね。


レコード以外のオマケも充実していまして、分厚い写真集や通常大型ポスターの4倍という超巨大ポスターなんかも付いていました。ポスターは壁に貼れずに天井に貼ったのですが、天井一杯の大きさに親が驚いていたのを思い出します。(笑)


演奏については3時間もの長丁場にも関わらず、無駄な部分が少なくエネルギッシュで充実しています。特にブラスの3人が最後までパワーが落ちていないのは驚異的です。聞き所は多いのですが、一つはD1~5の組曲。それに最後のパワーを総て吐き出しているかの様なH-2,3かな?


現在はCD3枚組で発売されています。価格的にも購入をお奨めできるアルバムでは無いですが、チャンスが有れば一度聞いてみる価値は有ると思います。