女医、他人に頼るの下手すぎ問題。

 

 

急に何を、と言われそうですが、女医、女子医学生の方々は本当に他人に頼るのが下手だなあと(自戒も含め)思います。

自身のスペックが高いが故に「自分でなんとかできる」範囲が広すぎる。そのため、多少の無理をしてでも人に頼らず自分でなんとかしてしまおう、という思考になりがちなんですね。

 

例えば、

 

 

・試験勉強でわからないところがあってもまず自分で教科書で調べてしまう。

 

・部活で率先して雑務を引き受けてしまい、手一杯になる。でも自分でやると言ってしまった手前、今更断れない。

 

・「荷物持とうか?」と言われても咄嗟に「ううん、大丈夫」と言ってしまう。

 

・カルテの使い方がわからず1人でパソコンと睨めっこしている。

 

・仕事を押し付けられがち。雑務に忙殺されがち。その結果、「〇〇先生って怖いよね」と陰で言われてしまい、落ち込む。

 

 

などなど。心当たりある方は多いんじゃないでしょうか? 私も書いていて「ゔっ」となりました。。

 

「別に他人に迷惑かけてないんだからいいじゃん」という反論も聞こえてきそうですが、確かに迷惑はかけていません。

 

でも、見ていられないんです。自分一人で全部背負い込もうとするその姿。

 

しかも、効率の面からしても、分担して仕事を終わらせたほうが早く終わる場合も多々あります。

そこで、自分も他人も楽に、ハッピーになる魔法の言葉があります。

 

 

「お願い」&「ありがとう」

 

 

これです。

 

「お願い」&「ありがとう」コンボを男性に使うと、自分の仕事が減るだけでなく、「俺って役に立ててるんだ!」と相手の方の自己肯定感を上げることにも繋がります。

もちろん女性にも効果があります。ただ同性にあまりしょうもない用事を頼みまくると「なんだこいつ私のこと舐めてんのか」と思われるので注意しましょう。

コツとしては、卑屈になりすぎないこと、軽重はともかく心の底から感謝を述べること、大きい頼み事をした後には必ず(高級品でなくて良いので)お礼の品を渡すことです。

 

試しに、冒頭に挙げた例で「お願い」&「ありがとう」コンボの使い方を解説します。

 

 

・試験勉強でわからないところがあってもまず自分で教科書で調べてしまう。

→賢い友人、知人に「これってどういうこと?」と聞く。

 教えてもらったら「マジで助かった!ありがとう!」とフランクに感謝を述べる。真偽は後から自分で調べれば良い。

 いつも教えてもらっている人には出かけた際にちょっとしたお土産を買って渡す。「これいつも勉強教えてくれるお礼!ありがとう!」→イチコロです。

 

 

・部活で率先して雑務を引き受けてしまい、手一杯になる。でも自分でやると言ってしまった手前、今更断れない。

→「ねえこの仕事手伝ってくれる人募集!!」いなければ素直に諦める。

 もし手伝ってくれる人が現れたら「本当に助かったよ〜!流石にキャパオーバーしそうだった」と感謝を述べる。

 仕事が終わった後に「〇〇のおかげで早く終わった!ありがとね!」と笑顔で追い感謝。→イチコロです。

 手伝う、というのがミソ。押し付けではない。

 

 

・「荷物持とうか?」と言われても咄嗟に「ううん、大丈夫」と言ってしまう。

→「いいの?ありがとう」どんなに軽くてもお言葉に甘えて持ってもらう。

 重い荷物を持っているときに女性から提案された場合は「じゃあ手伝ってくれる?」と頼む。そして「マジでありがとう」とフランクに感謝する。

 上級編として、重い荷物を持っているときに「重い〜〜持ってくれない?」と自分からお願いする。荷物を持ってくれたジェントルマンには「紳士!!ありがとうめっちゃ助かる〜〜!」と最上級の感謝を述べる。→イチコロです。

 

 

・カルテの使い方がわからず1人でパソコンと睨めっこしている。

→近くにいる人に「これってどうするんですか?」と聞く。教えてもらったら「ありがとうございます」と満面の笑顔で言う。→イチコロです。

 もしその人もわからなければ「これ難しいですよね、すみませんありがとうございます!」とその人が自分に時間を割いてくれたことに礼を言う。

 マスクをしている時は特に目元をニコッとさせるのが大事。

 

 

・仕事を押し付けられがち。雑務に忙殺されがち。その結果、「〇〇先生って怖いよね」と陰で言われてしまい、落ち込む。

→自分じゃないとできない仕事は頑張る。無理なら上司に相談する。

 自分じゃなくてもできる仕事は、まず後輩(いなければ同期、それもいなければ近い先輩)に頼む。「ごめん大変申し訳ないんだけど〇〇やっといてくれない?」

 やってくれたら「本当にありがとう助かった!」&後日、何もないときに「いつもありがとう、本当に助かってる」としみじみ感謝を伝える。

 旅行や学会に行った際には必ずお土産を個別で渡す。→イチコロです。

 

 

 

人って何かを頼まれたとき、恐れているほど「迷惑だな」とか思わないものです。むしろ「役に立てて嬉しい」という気持ちの方が強いです。

逆に、「助けて」って言われたら助けますが、言われない限りは迷惑になるかもしれないので助けません。そういう人多いと思います。

でも、誰も他人に頼らない環境って、嫌じゃないですか? 

なので、まず貴方から始めましょう。

 

「お願い」&「ありがとう」

 

他人を頼っていれば、他人が困っているときに躊躇なく助けられるようになります。

あと男性医師はやたらと自己肯定感が低い人が多いので、この手法はマジで効きます。

自分がモテるだけでなく、相手もハッピーにできるなんて最強ですね!

ぜひ明日から始めてみましょう!

 

 

女医はモテます。

 

急に何を言ってるんだ、と思われそうですが、マジです。

ただし、全ての女医(女子医学生含む)がモテるわけではありません。女医の3分の1神話というものがあります。全ての女医のうち結婚しているのが3分の1、離婚しているのが3分の1、未婚なのが残り3分の1という有名な話です。

あれには一理あります。

なぜなら、女医は自分のモテ力を使えていないからです。

 

私も昔はモテませんでした。

・自分の外見に気を使う暇があったら勉強したい

・そもそも外見を気にするのが恥ずかしい

・どうせ男は頭良い女なんて生意気って思ってる

・男とキャアキャア騒いでいる女の集団がウザくて仕方ない

・男に媚びなきゃ生きていけないなんて恥ずかしくないの?(笑)

etc……こんなことばかり思っていました。

ですが、元彼に浮気されて振られたのをきっかけに、恋愛について猛勉強しました。

その結果、今では自他ともに認めるモテ女医になりました。

 

そもそも、女医は勉強が得意です。そんな女医が恋愛について、モテについて勉強したら、一般女性と比べてさらにモテる女になるのは自明です。スペック高いですし。

ここで「別にモテたいなんて思ってない」と思っているそこの貴方。

モテると仕事がうまくいきます。

モテるというのは、なりふり構わず男に媚を売ることではありません。男女問わず、他人に「この子感じが良いな」と思わせることです。

現に私は決して仕事に熱心なわけでもなければ真面目に勉強しているわけでもないですが、多くの指導医(女医含む)から「先生は本当に優秀だね」とお褒めいただけています。

それは私がモテるからです。

 

私は世の中の女医がもっとモテてほしいと思っています。病院中に素敵な女医さんが溢れかえってほしいと思います。

コメディカル相手に男性医師の取り合いなんぞしている場合ではないのです。

カワイイは作れるのと同様に、女医のモテも作れます。

というわけで、これから数回にわたって女医のモテ方についての記事を書こうと思います。乞うご期待。

自戒を込めて。

 

1ヶ月の地域研修が終わりました。

病院全体としてはまあ、、、慢性期ってこんなもんだよね、という感じだったのですが、指導医の先生が大変教育熱心な方で、色々と教えてもらいました。

この1ヶ月で強く感じたのは「次の一手を準備しておく」こと、「病態を理解する」こと、この二つが圧倒的に足りてないなということでした。

 

 

・次の一手を準備しておく

救急でも病棟でも大事なスキルです。

今まで私は「肺炎が疑われるので胸部Xpをとります」とか、「心筋梗塞の除外目的に心電図と採血取ります」とか、思考の道筋が一直線でした。

そして、「検査で何もなかったです、どうしましょう」を言いにいくためだけに指導医の患者対応が終わるのを待ちぼうけていることがちらほら、、すごく時間の無駄ですよね。

検査を出す前に、せめて樹形図の一つ先の分岐くらいまでは考えておくべきです。肺炎が疑われたら何をする、何も所見がなかったらどうする、とか。特にコンサルの時に「検査で所見がなかったらどうするか」くらいは聞いておいても良いですね。帰宅までさせてしまって良いかどうか。まあ検査見てから考えようという先生もいなくはないですが、その時は元気に返事しておけば良いです。

とにかく、所見がある時とない時で次にどう動くかを意識するようにしようと思いました。

 

・病態を理解する

マジで難しい。正直全くわかんないことも多々ある。でもわかってないままほっとくと痛い目を見ることがある。それが病態。

病態、というとサイトカインが〜血管内皮細胞が〜みたいな組織生理学ちっくな話を想像しがちですが、そこまででなくとも「なぜこの患者さんはこの状態になっているのか?」「この画像所見は一体どういう状態を意味しているのか?」を、少しずつでも考えることが重要だと思います。

ある入院患者さんで血糖コントロールが急激に悪くなったとします。しかし発熱やバイタル悪化などはありません。こういう時に「なぜ血糖コントロールが悪くなったのか」を考えることが重要です。血糖コントロールの悪化といえば膵癌が連想されがちですが膵癌で数日の経過で急激に悪くなることはありません。血糖が高くなる原因には色々ありますが、インスリン抵抗性の増大に着目すると、体の中で何か炎症が起こっているのではないか、と考えることができます。こうして発熱やバイタル悪化が出るより先に患者さんの状態の変化に注目することができるようになるのです。

要は、なぁぜなぁぜ?の精神が大事というわけです。なんか抗菌薬ぶっ込んだら良くなった、では一生医師として成長できませんから。

 

 

それともう一つ、「常にフルパワーver.の選択肢を提示できるようにする」ことも教わりました。

今は超高齢化社会ですから、よぼよぼのおじいちゃんおばあちゃんに対してカテ!CV!内視鏡!などマックスの検査や治療をしないこともよくあります。実際、どんな検査も患者さんの体には多かれ少なかれ負担がかかりますし、「高齢だし体力もないからほどほどにしておこう」は実に理にかなっています。検査のせいで死ぬこともありますし。

しかし、考えなしにそれを繰り返しているといつか若い人や全力を出さなければならない人が目の前に来た時に戦えなくなります。

「もしこの症状に対して全てやれと言われたらどうするか?」

超高齢患者さんを見た時ほど意識して考えるようにしたいものです。

 

 

尊敬できる指導医に出会い、考え方が大きく変わった1ヶ月でした。