数日前
ベランダの植木に
クモの巣が張られているのに気づきました
直径10cmも無いくらいの小さな巣
きれいな円形のかわいい巣
その中心に、微動だにせずとまっていたのは
ゴマ粒大ほどの
それはそれは小さな小さなクモくん
「小さくても一国一城の主（あるじ）じゃ！🏯✨」
家族が言いました
チビグモくんの円網は
何日も動くことはなく同じ場所に
張られたままだったようです。
巣の端っこは、二つの植木に
またがるように固定されていました。
小さいほうの植木を動かそうとした時に
うっかり巣を引っ張ってしまい、それに気づいたのでした。
植木を動かすと、巣を壊してしまいそう・・・
「だからね、今日は植木を動かさずにおいたよ
」
「うん、それが良い」
・・・と、家族で話していました。
もしかすると、この会話をひそかに
チビグモくんは聞いていたのでしょうか。
翌朝、彼はすぐそばに新しい巣をこしらえて
引っ越しを完了していたのです。
新しい巣は、端から端まで
１本の大きな植木の上だけで完結していました
チビグモ
「これでボクも安全。
それに、あなたたちも安心してベランダの
植木をお手入れできるでしょう。」
その小さな小さな背中から、
そんな声が聞こえた気がしました
チビグモくんのゴマ粒のような背中を
レンズで拡大して見てみると・・・
アルミニウムのように白い金属光沢を帯びています
う～む・・・この背中はどこかで見た気がする・・・
そしてオナカ側はトラ模様・・・？
お名前はたぶん
ギンメッキゴミグモ♂の幼体くん。
オトナになっても5mmくらいだそう
過去記事を調べてみると
2014年9月にお寺で成体オスとメスにも出会っていました
春の強風にあおられる小さなクモの巣を
見ているとちょっとハラハラ・・・
案の定
せっかく新調したばかりなのに
やぶれてしまったようです・・・
かろうじて残った糸も風に翻弄され続けています
彼はその切れた糸にじっとしがみついていました。
こうして破れても破れても
キラキラ輝く見事な芸術品を
一夜にして復旧させてしまうのだろうな
折れない心、見習いたい