きょうはまず、11月の伊勢のシーンから
一瞬でしたが、
イソヒヨドリ雌ちゃんが登場してくれました。
繊細なうろこ模様があしらわれた
冬物のセーターのような服も
お顔の表情も可愛らしい・・・
グレー系の涼しげな色合いのせいか、
色鮮やかなオスくんに比べて
クールな性格に見えるのも魅力・・・
他にはミサゴくん、タゲリくん、マガンくん、
シギ・チドリ類、カモ類、カモメ類などなど・・・に出会いました。
・・・が、今回、注目したいのは、この方々・・・!↓
そう、カワウ軍団です!
鳥としては大きな体、
黒光りする羽毛、
先端がかぎ状にとがった長いクチバシ・・・
そんなカワウたちがこうして大群を作ると
遠目にもなかなかの迫力
そして・・・
夕方、ねぐらへと急ぐ整然としたV字編隊↓
ガン・カモの編隊かと思いきや・・・
これもよ~く見るとカワウ軍団でした!
「カワウもこんなにキレイな編隊を作るんだねー!」
などと感心しながら、心の中で「おやすみなさ~い!」
・・・と、夕暮れ空に消えて行く一行を見送りました
そして、こちらでは年末くらいから、
繁殖羽にドレスアップした姿も
チラホラと見かけるようになりました
1月末、鴨川にいたカワウコンビ↓
古代の兵士やネイティブアメリカンを彷彿させる
フサフサのかぶり物を着け、
胸をビシッと張り・・・なかなかご立派
一見、とてもタフそうに見えますが、数十年前は
日本で約5000羽程度だったと言われ・・・
それがナゼでしょう?今は15万羽いるそうです。
ねぐら周辺では何万羽というカワウたちの
フンにより肥料過多となり樹木が枯死・・・
また、放流アユなどを食べつくし漁業に
大打撃を与えるなどイロイロあったもよう。
そのため「黒いギャング」という悪名までつけられ
各地で追い払われる嫌われ者と化したカワウたち
とくに被害が深刻だったのが琵琶湖の竹生島周辺。
滋賀県ではカワウ追い散らし作戦が功を奏し、
最近では竹生島に緑が戻ってきたそう。
・・・が、その分、こんどは被害が全国に広がっているのだとか
私も正直、カワウ軍団からは
威圧感を覚えることもしばしばなのですが・・・
が・・・こうも思っています。
きっと、カワウたちにも本来の「役割」があるハズ・・・
たとえば川が陸地から海へと流出させた栄養を
鮭やアユのような魚たちが海で回収しふたたび川に帰ってくる。
こうして魚たちは栄養を陸側に戻し、
命の循環を作り出してきたように
もしかしたらカワウたちも海の沿岸や河川で
魚を捕ることで、陸地から流れ出た栄養を回収しては
ねぐら周辺にもどし、そういう循環の一翼を担ってきたのかなあ~
が、少なくとも近年、それがうまく機能していないのかな~あと・・・
いろいろな対策が軌道に乗るまでは
人間とのイタチごっこが続きそうですね・・・