パリパラリンピック、車いすテニスの男子シングルスの決勝で、初出場の18歳、小田凱人(おだ・ときと)選手が、世界ランキング1位の選手にフルセットのすえに競り勝って、金メダルを獲得しました。
小田選手は第1セットを6-2、第2セットは奪われましたが、第3セットを7-5でとり、セットカウント2対1で勝ちました。
記事後半では試合の詳しい経過を伝えています。 記事以下↓
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240907/k10014575751000.html
7日に行われた男子シングルスの決勝は、ともに、これまで1セットも落とさずに勝ち上がってきた世界2位の小田選手と、世界1位でイギリスのアルフィー・ヒューウェット選手の顔合わせとなりました。
小田選手は持ち味の力強いショットと多彩なサーブで主導権を握り、試合開始直後から4ゲームを連続で奪うなどして、第1セットを6-2で取りました。
第2セットに入ると、相手のショットの精度が上がるとともに、小田選手の単純なミスが増え、第4ゲームではデュースが10回続くなど、激しい攻防になったすえに、このセットを4-6で奪い返されました。
小田選手は最終の第3セットも、相手に先にリードされる苦しい展開となり、ゲームカウント3-5で迎えた第9ゲームは、マッチポイントまで追い込まれましたが、直後に相手がドロップショットをミスするなどして、窮地を脱しました。
小田選手はこのあと再び勢いを取り戻し、力強いバックハンドを効果的に決めるなどして一気に逆転して、第3セットを7-5で取り返しました。この結果、小田選手はセットカウント2対1で勝って金メダルを獲得しました。
勝利を決めたあと、小田選手はコートに倒れ込んで目に涙を浮かべ、ヒューウェット選手と抱き合いながら、お互いをたたえ合っていました。
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