神戸市の王子動物園で20年以上親しまれてきたジャイアントパンダ「タンタン」の追悼式が行われ、動物園の関係者やファンなどが別れを惜しみました。
2000年に阪神・淡路大震災からの復興などを願って中国から貸し出され、神戸市の王子動物園で飼育されていたメスのジャイアントパンダ「タンタン」は復興のシンボルとして親しまれてきましたが、ことし3月31日、人間では100歳くらいに相当する国内最高齢の28歳で死にました。
記事以下↓
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240510/k10014445831000.html
10日、王子動物園では追悼式が行われ、動物園の関係者のほか抽せんで選ばれたファンなど合わせておよそ160人が参列しました。
式では、タンタンが寝転がったり竹などを食べたりする愛らしい姿を記録した動画が上映され、動きが活発だった当時の思い出を振り返りました。
続いて、これまでタンタンを支えてきた動物園の関係者などが壇上にあがり、追悼のことばを述べました。
このうち担当した飼育員さんは「気難しいあなたに、竹を選んであげることもおいしそうにたけのこを食べる姿を見ることももうできないと思うと悲しいです。あなたと過ごせた16年間は本当に楽しかった。ありがとう」と語りかけました。
このあと参列者は一人一人祭壇に花を手向けてタンタンの死を悼みました。
参列した神戸市の50代の女性は「タンタンは笑顔がとてもすてきで、悲しいときも元気づけてくれる私にとっての“笑顔の先生”でした」と話していました。
園内にある「動物科学資料館」では11日から、タンタンが遊び道具として愛用していたタイヤや、飼育員が使っていたブラシなどを見ることができる特別展が開催されるということです。
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