本格的な登山シーズンを迎え、大型連休に、日帰りで楽しめる身近な山に登ろうと計画している方も多いと思います。
大阪府と奈良県にまたがる金剛山も、こうした身近な山のひとつ。
しかし、山で道に迷う人も増え、遭難し消防や警察が出動するケースも出ています。
専門家は、多くの人が集まる身近な山だからこそ「道迷い」の危険がより高くなると指摘します。 記事以下↓
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240426/k10014429271000.html
大阪の中心部から車で1時間ほどと比較的近いうえに、登山道も整備されていて登りやすく人気の山です。
金剛山では、消防や警察が出動する遭難が、2022年は16件ありました。
金剛山の登山道は、階段などが整備された歩きやすいルートや、分岐が多く狭い山道を歩くルートなど、さまざまな道があります。
中でも、登山者が特に注意をしなければならないのが、地図には載っていない道です。
ベテランの登山家たちの間で“勝手道(かってみち)”と呼んでいる道…この道が、登山者が迷う原因となっているといいます。
“勝手道”は、もともと道でないところを、一部の登山者が、近道をしたり、好奇心のために歩いたりして、できてしまったものです。
多くの人が歩けば歩くほど、踏みならされ、より間違いやすい道に変わっていくといいます。
画像の地図に載っているのは左側の道のみです。
見た目だけでは判断できません。
地図にない右側を行くと、かなり急な滑りやすい坂道に進み、初心者には登りにくく転倒の危険が高い場所を通ることになります。
登山者が道に迷うと、滑落や転倒などの山岳事故につながりかねません。
大阪府山岳連盟は、地元自治体と協力して看板を立てるなど注意喚起をしています。
実際に取材で金剛山を歩いてみると、“勝手道”は想像以上に多くありました。
疲れがたまってきた時に、地図の確認を忘れたり、道の分岐を見落としたりして、うっかり“勝手道”に足を踏み入れてしまう可能性があると感じました。
ベテランの登山家さんによると、山岳事故は、厳しい条件の山で起きることもありますが、実は、金剛山のような身近な山で起きることも多いといいます。
登山をするときには、どんな山でも、油断をせずにしっかり準備をして楽しみましょう。
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