瀬戸内に春の訪れを告げるイカナゴ漁が11日、兵庫県の播磨灘で解禁されましたが、水揚量が少なく、地元の漁業者らは、資源確保のため、一日で漁を打ち切ることになりました。
「くぎ煮」と呼ばれるつくだ煮で知られるイカナゴは、兵庫県の播磨灘や大阪湾が国内有数の漁場となっていますが、近年、深刻な不漁が続いています。 記事以下↓
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240311/k10014386891000.html
今シーズンは資源量が極めて少ないため大阪湾での漁は行わず、播磨灘でのみ、11日から漁が始まりました。
このうち、明石市の林崎漁港では早朝から漁船が沖に出て、午前10時半ごろに最初の水揚げが行われました。
初日の水揚げはおよそ500キロと少なく、初競りでは、1キロ当たりおよそ6800円と過去最も高い値が付きました。
林崎漁業協同組合の指導課長は「資源量が減り水揚げは少ないと予想していたが、実際の水揚げを見て厳しさを痛感しました。高値になってしまうが、消費者の皆さんには春の風物詩をぜひ楽しんでほしい」と話していました。
このあと、明石市内の鮮魚店では、水揚げされたばかりのイカナゴを買い求める人の長い列ができましたが、正午ごろには売り切れていました。
鮮魚店の社長は「水揚げが少なく、しかたがないですが、50年この商売を続けていて、こんな値段で売ることになるのは初めてです」と話していました。
地元の漁業者らは資源保護のため、ことしのイカナゴ漁をいつまで行うか検討し、一日で漁を打ち切ることになりました。
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