風薫る季節

 

 

 

   ここ数日は雨が時々降る不安定なお天気でしたが、今日はようやく晴れました。
   気温も夏日になるほどではなく、比較的過ごしやすい日が続いています。
   
   殺風景だった遠くの山が緑色になってまさに草萌えるだったのが先週。ですが、今週は黄砂の影響か、山が霞んでみえます。
   
   ただ、香りには癒されます。玄関を開けた途端、咲き始めたツツジや藤の花の匂いがしてきます。花の種類も多いので、目で楽しみ、香りも楽しめる散歩は心地よいです。
   
●フリージャ
   香りといえばフリージャも甘い香りがします。
   遊歩道の灌木の陰にあって気付かなかったのですが、濃い黄色い花は春の陽光に似合います。

 

   
 

●ツツジ
   あちこちでツツジが開花し始めました。
   遊歩道や公園、団地の空きスペースに、色とりどりのツツジが咲いています。
   ツツジは濃いピンク、淡いピンク、赤、白など、太陽が当たると一層それぞれの色が引き立ち、輝くようです。
   
   この辺りではあまり見掛けませんが、私は薄紫のミツバツツジが好きです。昔、山に行った時にミツバツツジの大群を見ました。背丈も大きくて、圧巻でした。

 


 

   
 

●風に揺れ
   風が強かった日の散歩道の帰り、頭上の木がさわさわと揺れています。
   見上げると、鮮やかな黄緑の葉が目の前いっぱいに広がっています。モミジの大木です。
   
   眩しい日射しが緑の葉っばを通して柔らかな光になっていました。ところどころに可愛い赤い花が見え、良いアクセントになっていました。 

 

   
 

●消えゆく書店
   電子書籍の成長などもあり、街の書店の数が減っています。
   インターネットの普及により紙の出版物の不振やネット書店の伸長により、街の書店が苦境に立たされています。
   
   全国の書店の数は2004年には約2万店あまりでしたが、現在は1万960店と、約20年でほぼ半減しています(日本出版インフラセンター調べ)。
   全国の市町村のうち、地域に書店が「0」の自治体はおよそ4分の1にのぼります。
   
   私たちが直接本や雑誌を手に取って購入できない深刻な状況になっています。
   
   書店全体の販売額はほぼ横ばいの状況ですが、紙の出版物が2018年に比較して2割近く減っているのに対し、電子書籍は2倍になっています。その比率は66.5%と33.5%。
   雑誌を含めて本を読まなくなったのではなく、接し方が変化しているのです。
   
●新しい発見
   確かに読みたい本をすぐに購入できる電子書籍は便利です。
   
   ですが、実際に書店に足を運んで本を手に取り、どんな内容なのか、面白そうなのか、時間をかけて探すのは楽しい時間です。
   
   買ってみてつまらなかったり、失敗だったりと思う時もありますが、期待以上のものを得た時の喜びは何にも替え難く、幸せな出会いの瞬間は至福の時です。関係ない本も含めて、さまざまな本を探すことは新しい出会いの場です。
   
   政府が苦しんでいる書店を支援する「書店振興プロジェクトチーム」の立ち上げを発表しました。
   詳細はわかりませんが、書店は地域振興の核になるものですから、一つでも多くの書店が増えることを期待しています。