始まりの季節

 

 

 

   週末は7月上旬並みの気温となり、歩くと汗ばむほどでした。春を通り越して、初夏がいきなり来たかのようです。
   気持ちの良い陽気に誘われて散歩をする人が増えました。
   
   庭のブロッコリーはたくさん側花蕾が収穫出来て、十分に味わうことが出来ました。ですが、そろそろ撤収しないと夏野菜の準備が出来ないので、片づけを始めました。
   今年も最後まで美味しく戴けて感謝です。
   
   4月は新入生、新学期、新入生など、多くの人が新しい環境でスタートを切る時です。
   私の体験でも、新しい生活の始まりは、不安もありますが、期待で胸が膨らみます。

 

   
 

●ユキヤナギ
   ユキヤナギは枝垂れた枝に咲く小さな花に日が当たると、きらきらと輝いて、淡い雪が積もったようです。
   こぼれるような白い花が、風にゆらゆら揺れてきれいです。
   日射しや風の向きによって、光具合が変わり、その表情が変わります。
   
   後ろには木瓜。ピンクの濃淡の木瓜とユキヤナギがそれぞれの美しさを引き立てあって、春を演出しているようです。
   
   花の香りに誘われてメジロが来ていました。動き回る瞬間を捉えようとしましたが、なかなか難しいです。
   でも、強い風が吹く前に、真っ白なユキヤナギと木瓜が見られたのは良かったです。

 


  

●黄梅
   紅梅は終わってしまいしたが、まだ楽しめる梅があります。雲南黄梅です。
   散歩で通りがかるお宅の玄関に毎年咲くので、今年も楽しみにしていました。
   
   ツルのような枝に黄色い花がたくさんついています。
   梅といっても、日本の梅とはだいぶ趣が違います。
   
   名前から中国雲南省に自生するのかと思いましたが、ヒマラヤ地方を原産とするモクセイ科の常緑性低木でした。
   寒冷で高地のヒマラヤで1年中葉を落とさない植物は珍しいです。花持ちが良く、長い間(記憶している範囲では1ヶ月以上)咲いています。
   
   鮮やかな黄色い花が今日もそのお宅の玄関前を彩っています。

 

   
 

●開花宣言
   3月29日、東京で開花宣言が発表。
   昨年と比べて15日、平年よりも5日遅い開花でした。
   
   遅くなった理由は、①2月が暖かくて開花に必要な「休眠打破」が遅れたこと、②3月は気温が低くなり桜の成長が抑えられたことです。
   
   ですが、日曜日には全国100地点で夏日を記録するするほど、気温が上がり、一気に咲き進みそうです。
   
   この当たりは2~3分咲きでしょうか。
   桜はピンクという印象ですが、写真を撮ると白に近いとあらためて実感します。薄墨色の花が儚い感じがして、愛おしさが増します。

 

   
 

●花見
   私の花見は「桜通り」でした。
   かつて住んでいた最寄り駅から伸びる中央通りの両側にたくさんの桜がアーチを作るように咲いて、見事でした。1キロにわたる歩道は広いので、休憩しながら、ゆったりと花を見られる素敵な場所でした。
   
   道路なので、お弁当を広げたりは出来ませんが、その分じっくりと花を楽しめました。
   引っ越してからも、母と時々訪れています。
   
●今年の花見は?
   だいぶ待たされた今年の桜ですが、みなさんのお花見計画はどうなっているのでしょう?
   
   新聞の読者アンケートでは(対象2816人)
   「お花見に行く」が65%、「行かない」が35%。
   
   花見のスタイルは、宴会スタイルよりも、家族や友人など、気心が知れた少人数、あるいは一人散歩がてらが、主流のようです。
   「行く」派も「行かない派」も「人混みは避けたい」という人が多く、桜の名所に行く人は約1/4と少ないのは意外でした。
   
   人々を花見に駆り立てているのは春を感じたいという強い思いの表れでしょう。
   年齢をかさねると、あと何回桜と出会えるだろうか。一期一会の気持ちになって、愛おしさも増します。
   
   一方で、桜の花には新しい希望や夢に向かう人の背中を押してくれる、そういう力があります。
   
   開花は遅れましたが、今年もまた出会える喜びに感謝しながら、春をたくさん感じたいと思います。