椿

 

 

 

   風の強い日が続いていましたが、今日は久し振りに穏やかなお天気になりました。いつも静かな公園にも、大勢の子どもたちが来て元気に走り回っていました。
   
   冬前に造園業者が入って、草が刈られた団地の空き地に、タンポポが咲いてきました。気温の上昇とともに、彩りが増えてくるのは嬉しいです。
   
   外のプランターに移植したパプリカは、風の影響か乾燥なのか、少し元気がないのが気になります。無事に根付いてくれるといいですが……。

 

   
 

●思いがけず
   いつもの散歩道にりっぱな椿の木があるお宅があります。
   
   散歩しながら花を眺めていると、お庭の手入れをしているおじさんが
「持っていきますか?」
   と言いながら、一枝手折って下さいました。

 

   
 

「剪定が大変なんですよ」
   と言っていましたが、よくお手入れさている成果でしょう。他ではなかなか見掛けない大ぶりの花がたくさん咲いています。
   
   戴いた椿は葉の色がツヤツヤです。外で見ると、太陽の光であまりわからないのですが、生けてみると、その艶やかさがよくわかります。
   花からはまさにこれから大輪になろうとするエネルギーを感じます。

 


   
  

   彩りの少ない我が家の食卓も、嬉しいプレゼントでいっぺんに華やかになりました。
   
   ところが、翌朝、開ききった花が落ちていました。「花の命は短くて」と言いますが、その早さに驚きました。
   残念ですが、一番きれいな時に散る。その散り際に潔さも感じます。
   花手水にしても鮮やかさを保って、食卓を飾り続けています。

 


  

●コロナ交付金
   新型コロナウイルス対策の地方自治体向けの財源として国が配った「地方創生臨時交付金」が適切に使われたのか、検証がされていません。
   
   交付金はコロナ発生初期の2020年4月創設。
   感染の先行きが見通せなかったため、自治体が「コロナ対策」と判断すれば自由に使えました。
   その代わり、自治体には使い道が適切だったか、第三者が判断できる効果検証の公表を求めました。
   
●検証されず
   2022年5月時点で、内閣府が事業の効果を検証した結果、全1788自治体のうち61%にあたる1095自治体が公表していません。
   2023年6月時点でも、11%にあたる200自治体が未公表です。
   
   背景には、定量的な成果目標を設定するかも含めて、効果検証の方法を自治体に委ねていることがあります。
   しかも、その達成状況を公表していたのは全体の2割、341自治体にとどまります。
   
   「人手不足で手が回らない」という理由をあげる市町村もあります。
   ですが、明確な基準がないため、何にどう使うかが分からず、評価の仕方もわからないというのが現実です。
   
●使い道
   内閣府は「自治体ごとに事情が異なり、一律の方法で検証するのは適当ではない」として、内容のチェックはしていません。
   
   その結果、交付金で公用車購入や花火大会などコロナとは直接関係ないものに使われた例があります。また、交付金で購入した大量のパソコンが未使用のままというケースも報告されています。
   
   コロナ禍という緊急事態だったとはいえ、ずさんな方法で交付金を配り続けた国に責任はないのでしょうか?
   自治体もその使途について説明責任を果たさなければ、国民の信用は失墜します。
   
   私たちの大事な税金を原資にしているのですから、きちんと効果を検証できる仕組みを作って欲しいと思います。