春一番

 

 

 

   一昨日は最高気温19度、昨日も20度と4月並みの陽気です。
   昨日は春一番。1日中、強い風が吹いているので、散歩は春の暖かい日射しを楽しむというより、帽子が飛ばされないように歩くだけで精一杯でした。
   
   暖かくなるのは嬉しいですが、花粉症が心配です。そろそろ、症状が出始めている人もいるようなので、気をつけたいです。
   
   夜、雨が降った翌日、椿の蕾が膨らんできているのを見つけました。

  12月初旬から蕾はついていましたが、長い間固く閉じられたまま。ようやく赤い色が見えてきました。椿は開花した時より、このくらいの頃が、春を感じさせるようで、好きです。
   


●一気に
   今週に入ってからの暖かさで、早咲きの桜が一気に咲き始めました。
   
   先週は、この辺りで一番最初に開花する団地の桜の枝先に数輪ほころび始めていました。

 

 

   開花も近いだろうとは思っていましたが、想像以上に咲き進んでいて、驚きました。
  
   ちょうど、散歩中の方もお花見しながら、
「今年も咲いてくれて、嬉しいわ」

   濃いピンクの花が、青空をバックに映えます。公園のシンボルのような存在なので、通りがかる皆さんが眺めていきます。
   今は、ちょうど5分咲きくらいでしょうか。蕾がたくさんあるので、まだしばらく楽しめそうです。

 


   


●GDP4位
   やはりと言うか、ショックと言うか、日本のGDPがドイツに抜かれて4位になりました。
   人口規模で、日本の3分の2のドイツに抜かれました。
   
   日経平均株価がバブル期に迫る3万8千円を記録し、企業業績は好調だとの事です。
   どういうことでしょう。
   
   第一には、円安の影響が大きく、物価上昇の要因となっています。結果として、個人消費が伸びず、GDPを押し下げることになりました。
   
   ですが、一番の大きな要因は賃金の低下です。
   1991年から30年間の賃金の伸びは、ドイツが2.1倍に対し、日本はわずか1.1倍。ほとんど横ばいです。
   現在の平均賃金は、ドイツが約58900ドルに対し、日本は約41500ドルと、かなり差をつけられています。
   
   昨年の春闘で、30年ぶりの高い賃上げ率となりましたが、やはり、この先もまだ賃上げは必要でしょう。


   果たして物価上昇を上回るような賃上げが出来るのか、これからの日本経済の牽引力となるような賃上げを期待したいです。
   
●生活時間のゆとり
   一方、GDPが上がったドイツでインタビューすると、
「全然実感がわかない。物価も高いし、生活も大変だし」

   ですが、日本とドイツでは企業文化が違います。
   ドイツは基本的に1日8時間、残業なし。企業の利益は賃金に回すことを優先します。


   「閉店法」といって、日曜日にはレストラン以外は営業しない法律もあり、ドイツ人は
「休むために働く。その代わり、仕事は集中してやる」

   日本は長時間労働が多く、時間当たりの生産性はドイツ87.2ドル(G7第2位)、日本は52.3ドル(G7最下位)と、大きく差があります。
   
   企業は人件費を削って利益を確保する傾向にありますが、これでは、いつまでたっても、国民の購買力は上がらず、GDPの伸びも期待できません。
   
●少子高齢化
   人手不足も深刻です。
   少子高齢化は以前から指摘されてきたのに、抜本的な対策が出来ないまま今日の日を迎えました。


   人口減少が進む国に投資する企業は少なくなり、賃金の安い日本に働きに来る人も減ってきます。
   課題を先送りしてきたツケともいえます。
   
   ですが、今後も経済成長モデルを追い続けるのか、社会保障が充実した国民が働きやすい環境で、個の幸せを求めるのか、選択する時期にきているのかもしれない、そんな事を考えさせられました。