暖かな日射し
 

 

 

   連休中も比較的暖かな日が続いて、過ごしやすいお天気でした。
   今朝散歩に出た時間には、帽子が飛ばされるくらい強い北風が吹いて、「寒いかな」と思いましたが、日中には風もやみ、ベランダに出ると、日射しが暖かく、上着なしで過ごせるほどでした。
   
   雪を乗り越えたブロッコリーも、そろそろ収穫は終盤になってきました。側花蕾がついているので、こちらはこれからの収穫が楽しみです。

 


  

●ここにも……
   白梅は、あちこちの庭にありますが、日当たりや場所によって、開花の時期がかなり違います。
   
   一番最初の白梅は1月中旬くらいが満開でしたが、先週とてもきれいに咲いているお宅がありました。よく手入れされたまん丸のりっぱな木で、家のシンボルツリーのように2階の高さまであります。
   
   花数が多いので、近くに行くと、視界いっぱいに広がって、圧倒されるようです。甘い香りもして、白梅を五感いっぱいで楽しむ事が出来ました。

 


  

 
 

●小澤征爾さん
   世界的指揮者の小澤征爾さんが6日逝去されました。
   音楽界に残した数々の業績や最後まで第一線で牽引してきた功績については、ここであらためて言及するまでもないと思います。
   
   父がクラシックが好きだったので、父が買い集めたレコードが十数枚あり、それを折りにふれて聴く機会がありました。
   テレビでの演奏もよく聴きました。
   
   当時は音もそれほどよくなかったと思いますが、流れてくる曲に心が和み、穏やかな時の経過は慌ただしい学校生活から解き放たれるようでした。
   生のコンサートに行く機会などないので、ひたすらレコードとテレビでしたが、クラックから大きな癒しと安らぎを、時に元気をもらいました。
   
●魔法のタクト
   小澤さんについては、長じてから、テレビで演奏や話しを聞く機会がありました。
   
   公開練習の場面でした。
   演奏の内容について、細かく指示を出しながら、何度も何度も納得するまで、熱心に確認しながら、指導しています。
   
   その指示のもと、団員みんなの心が次第に一つになり、小澤さんのタクトがさっとり下ろされると、はっとするような躍動感ある音楽がほとばしりでます。
   
   音楽することが楽しい、生きている事が嬉しい、そんな一人一人の気持ちが伝わって、こちらも生きる気力がみなぎってきます。
   そんな音楽を世界の人々に届けてくれました。
   ピアノを習ったことはありますが、音楽に詳しくない私にも、その喜びが伝わってきました。
   
●切り開く
   インタビューでの発言で印象的だったのは
「日本人には西洋音楽のDNAはないんですよ。だから、僕たちは一生懸命勉強しなくちゃいけない。
でも、一生懸命やれば、ドイツ人もフランス人にも出来ない日本のクラシックが出来るんですよ。そこに辿りつこうと、僕はこうしてやっているんですよ」

   西洋の音楽を自分たちのやり方で体得し、それを日本人として堂々と表現する、その努力をたゆまずやり続けて、日本に西洋音楽を身近なものとして定着させました。まさに開拓者であり、伝道師だったと思います。
   
   本当に最後の最後まで、「音楽は楽しい」と言いながら、指揮棒をり続けた姿が心に残ります。
   
   素晴らしい演奏を聴かせて戴き、有り難うございました。
   きっと今もタクトをり続けていることでしょう。
   心より、お悔やみを申し上げます。