白 梅

 

 

 

   日本海外側はかなりの量の積雪となって、大変な思いをされた方も多いと思います。
   こちら側は申し訳ないくらい、いいお天気が続いています。今日も、雲ひとつなく晴れわたっています。
   寒さは続いていますが、心なしかお日様の光に温もりを感じるようになってきました。日照時間が日ごとに長くなり、日射しも少しずつ春めいてきたようです。


   遊歩道の入り口に寄せ植えのパンジーがあります。雪がちらついても、強風でも、しっかりと咲いている姿に元気をもらいます。

 

  

●ようやく
   この辺りで一番に咲くので、毎年楽しみにしている白梅があります。
   最初の一輪が咲いたのは7日頃。
   
   その後、暖かな日が続き、一気に開花しました。
   ただ、晴れてはいても、すっきりとした青空になりません。やはり、白梅は青空でないと映えません。何日か待って、何とか満開の日に撮影できました。
   
   近づくと、わずかですが、甘い香りがします。
   通りがかりの方も足を止めて、眺めています。
   メジロが次から次へと来るのですが、動き回るので、捉えることは出来ませんでした。
   
   寒さのなかで、元気に咲いてきた白梅に今年も感謝、です。

 

   
 

 

 

●29年目の教訓
   阪神淡路大震災で数多くの家屋が倒壊しました。
   あれから29年。
   
   今回の能登半島地震でも、残念ながら、同じような家屋倒壊の場面を観ました。全容は不明ですが、住宅被害は3万棟を超えるそうです。
   
   阪神淡路大震災を契機に、耐震基準の見直しが行われ、改修を促進するために、補助金制度も作られました。
   ですが、1981年の耐震基準に適合している住宅の割合は、全国平均で約87%、珠洲市では約51%。
   
   耐震化が進まない理由に過疎化があります。
   実際、今回被害を受けた7市町では、65歳以上の住民が5割を超えていた地区は、49%にのぼります。
   全国でみても同様で、1719市町村のうち、約半分の885が過疎地域です。
   
   専門家は地方と大都市では持っているお金が違う。道路・水道のような社会インフラに対してはきちんとお金を使うべきだと指摘。
   そして、次のような提言。
「南海トラフが起きた時、能登と同じような事が起きる恐れがある高齢化した過疎地はたくさんある。
   都市部に住む人たちは全力で地方を支えて欲しいと思う」
   
   確かに、今回の地震を見ても、自治体レベルでやれる事には限界があると感じました。
   とくに過疎地では財政が逼迫。人手不足も加わって、インフラ整備がなかなか進みません。
   耐震化を含めた防災対策には国がもっと主体的に取り組む必要があると思います。
   
●防衛より防災
   日本は地震を含め自然災害の多い国です。
   
   その防災に対する予算を調べたら、災害予防・国土保全・災害復旧を合わせて、1兆5278億円(2023年度)。
   東日本大震災当時は5兆円近くありましたが、その後は低下傾向です。
   
   ですが、その間、日本での自然災害が減ったとは思えません。むしろ、近年の異常気象により、災害の頻度や程度は大きくなっています。
   
   一方、防衛費は6兆8219億円。
   防衛費も必要なことはわかりますが、いつ起こるかわからない災害のために、国はもっと積極的に予算を投じるべきではないでしょうか。
   災害から国民の命を守ることを、第一優先に考えてもらいたいと思います。