野 菊

 

 

 

   昨日、今日はぽかぽか陽気でした。
   12月に入ろうというのに、20度を超える気温で暖かです。
   
   でも、季節は晩秋。
   
   柿もそろそろ終わりに近づいているようで、ほとんどのお宅では収穫が終わって、枝だけが、寂しく残っています。
   隣の敷地の柿は、渋柿のせいか、鳥もまだやって来ないので、実がたくさんついています。熟れて、鳥たちのご馳走になるのは、12月に入ってからでしょう。
   
   軒下に吊るし柿をぶら下げているお宅があります。今は吊るし柿作りにぴったりの陽気です。日射したっぷり、しかも程よい乾燥で、きっと美味しい干し柿が出来るでしょう。
   
●色とりどり
   色とりどりの野菊が、遊歩道や庭に咲き揃ってきました。
   どれも一つ一つの花は小さいですが、ちょうど見頃で、可憐です。
   
   同じピンクでも、濃い色、淡い色、白っぽい色など、微妙に色合いが違います。ダリアのように、花弁がたくさんある華やかな菊もあります。
   展示会などのりっぱな菊は素晴らしいですが、道端で咲いている野菊は可愛らしくて好きです。
   
   菊に香りはあまりないと思っていましたが、近づくとほのかな香りがします。昔懐かしい香りです。子どもの頃に道端の咲いていた花の香りと同じです。
   菊は花持ちがいいので、しばらく秋空とともに、楽しめそうです。

 


 

 

 

   
●牡蠣
   牡蠣の美味しい季節になってきました。
   みなさんは、どうやって食べていますか。
   牡蠣フライ、牡蠣鍋、生、炊き込みご飯など、いろいろあります。
   
   ただ、残念なことに、牡蠣は新鮮なものでないと、「あたる」と言われます。
   その主な原因は、「ノロウイルス」です。
   
   現在、あたらない牡蠣の商品化を進めている会社があります。
   甘みが強く栄養価が高い「エイスシーオイスター2.0」。
   2006年のノロウイルス騒動をきっかけに開発開始。
   
●陸上完全養殖
   牡蠣は1時間に20リットルの海水を吸って吐き出します。そのため、川から流れてきた産業排水や生活排水に含まれるノロウイルスを取り込む可能性があります。これが食中毒の原因です。
   
   ですが、この会社では沖縄・久米島の水深200メートルから海洋深層水を汲み上げ、その海水で牡蠣を陸上で養殖しています。
   この海水には人間に害のある菌やウイルスがいないので食中毒の心配がありません。
   
   さらに、通常の牡蠣は産地で味が決まってしまいますが、陸上養殖は味わいや風味を変えられる点がメリットです。
   
●植物プランクトン
   海洋深層水にはウイルスはいませんが、エサとなる植物プランクトンもいないので、作り出す必要がありました。
   そこで、エサとなる植物プランクトンの大量培養を作ることに成功。
   
   その結果、牡蠣のエサ代1日あたり3000万円だったものが、数万円で済むようになりました。しかも、通常、海で育てると2~4年かかりますが、陸上では11ヶ月に短縮。
   
   成長に最適な水深やエサの時間などを調整し、さらにエサの種類やタイミングを変えれば、うま味、甘みが濃厚なものが調整できるそうです。
   
   3年後の商品化をめざしているそうなので、期待したいです。
   但し、卸価格は約500円(1個)と、一般の牡蠣の2倍程度。
   これを高いと思うか、それでも食べたいと思うか、懐との相談です。