夏の雲

 

 

   台風の影響なのか、不安定なお天気が続いています。
   雨がパラパラっと降っても、少しも潤わず、蒸し暑い日が続いています。今日は、熱中症警戒アラートが発出されています。強い南風も、吹いています。
   
   空には、入道雲のようなもくもくとした雲が立ち上がり、不安定な今の時期を表すかのようです。

 

   
 

●日日草
   遊歩道で、暑さに負けず元気に咲いている花の代表格といっていいでしょう。
   雨が降らず、水やりもされていないようですが、それでも、小さな花がいっぱいついて、どこから、この元気が出ているのか、その逞しさに感心します。
   
   色鮮やかな赤や、涼感たっぷりの白は、汗かきながらの散歩でも、思わず見入ってしまいます。
   
   6月下旬くらいから咲き始めていますが、次々と蕾が出てきて、まだ楽しめそうです。

 


 

   
 

●百日草
   こちらも、暑さのなかでこそ、元気に咲いているような花です。
   
   真っ赤や濃いピンク、クリーム色など、色は多彩です。
   花弁が密集してダリアのようなもの、マーガッレットのようなものなど、形もいろいろです。
   
   かなり雨風が強かった翌日に撮ったのですが、しっかりと咲いていました。名前の通り、かなり花期が長いので、また撮影したいと思います。

 

   
 

●涼をとる
   エアコンのお世話になる毎日ですが、子供の頃は、なくても、十分に暑さを凌げました。
   
   一番楽しみだったのは、行水(ぎょうずい)。
   
   ベランダにタライを出して、水浴びしたり、子供同士、水を掛け合ったり。小一時間ほど、バシャバシャやると、気持ち良くて、暑さなど忘れてしまいます。
   暑い盛りは、ほとんど毎日。これで、十分、涼しくなっていました。
   
   そして、午後の昼寝。
   窓を全開にして、ござの上にごろんと横になると、風が心地よくて。
   最初は母がうちわであおいでくれたりしていますが、そのうち、みんな一緒にすやすやと一時間くらい、ぐっすり寝てしまいます。
   
   暑さを凌ぐため、今はエアコンが欠かせませんが、心地よい涼風ではないですね。やはり、自然の風が一番です。
   
●避暑用シェルター
   ですが、今は地球温暖化ではなく、「沸騰化」といわれる時代。
   自然のものだけでは、暑さを凌げなくなってきました。
   
   熱波と乾燥で山火事が多発するヨーロッパ。
   
   パリでは、街中に避暑用シェルターが1000カ所以上設置されています。
   20年前、熱波で1万人が亡くなった事から、対策が進められてきました。
   
   主に、教会や博物館、図書館などですが、他にも水飲み場や給水場などが設けられ、ホームページでも公開されています。
   
   「熱波警報」が発令されると、冷房が効いた区役所の部屋、夜間の公園・庭園の開放、また特定の緑地の公道にミスト機設置など、さまざまな対策が行われています。
   
   日本にもクーリングシェルターはあります。
   図書館などの公共施設や薬局・銭湯などの民間施設を、避暑地として開放する所があります。
   
   例えば、東京都墨田区では、区内31カ所の薬局を開放しています。
   また、品川区、世田谷区、埼玉県熊谷市などの自治体が取り組んでいます。
   ただ、まだその数は少なく、あまり知られていません。
   
   猛暑の日は、外出しないのが一番ですが、出掛けた際の涼める場所として、こういう取り組みがあるのは有り難いです。
   これから、一段と激しさを増す暑さに対して、避暑シェルターの設置は、命を守るために必須となりそうです。