ガクアジサイ

 

 

  2~3日前から、ぐずついたお天気が続いていましたが、昨日、こちらも梅雨入りしました。
   この先一週間も、雨や曇りの日が多く、好天は期待できそうにありません。
   
   先週、金曜日は一日中、線状降水帯の真っ只中にいました。生まれて初めての経験だったので、とても怖かったです。
   これが、川の近くや裏山がある所だったら、生きた心地がしなかったと思います。
   
   今週も、同じような気圧配置になり、大雨が予想されましたが、予想より降水量も少なく、午前中で止んだので、ほっとしています。
   
   最近は、記録的短時間大雨警報が出る頻度も、程度もかつてより上がってきているようで、この先も心配です。やはり温暖化の影響でしょうか。
   
●雨でも
   雨が降ると、ぐんなりしている花が多いですが、紫陽花はやはり梅雨時の花です。少々の雨でも、花はしっかりしています。
   
   線状降水帯にはまった先週の強風や大雨で、きっと散ってしまったかと思いましたが、ほとんど影響がありません。さらに、一段と色濃く、蕾も開いて、今がまさに最盛期。
   
   私はとくにガクアジサイが好きなので、きれいに咲いていると、ついつい撮ってしまいます。雨の日でも、葉っぱに水をいっぱいにため、雨粒が滴る花も、この季節ならではの風情です。
   
   花びらに見えるガクの部分は、週ごとに白からピンク、あるいは薄紫へと、変化していき、その様子を眺めるのも楽しいものです。

 


 

 

  
 

●風にも負けず
   2週間くらい前から花が咲き始めたタチアオイ。強風で「タオレアオイ」になっていないか、心配しましたが、しっかりとした立ち姿は変わりありませんでした。
   
   花は激しい風雨があっても、それを受け止め、また自然の恵みを享受して、成長していくものだと、その逞しさをあらためて感じました。

 

   
 

●波力発電
   12年前の東日本大震災で津波の被害にあった岩手県・釜石市。
   ここで、世界初の波を利用した再生エネルギーへの挑戦が始まっています。
   
   ここには、水深63メートル、長さ2キロにわたる防潮堤があります。深い水深に出来る防潮堤としては、世界最大級。
   震災時、津波が押し寄せましたが、この防潮堤により到達時間を遅らせ、浸水エリアを減らす重要な役割を果たしました。
   
   今、この上に、波力発電の実証実験装置が作られています。
   
   原理は、潮吹き。
   岩に打ちつけられた波によって空気が押し出され、海水が勢いよく吹き上がります。
   この原理で、波が上下する力で空気が行ったり来たりする流れを利用して、タービンを回し、回転させます。
   
●被災地で新たな産業を
   開発会社の担当者は、期待を込めて
「日本はすべて海に囲まれているので、各地域に設置されれば、『地産地消』で、その地域の電気を賄うことが出来る」

   現在、釜石で取り組んでいるのは、養殖アワビやナマコ。
   脱炭素の特産品としてブランド化を目指しています。
   
   養殖で一番お金がかかるのは、取水(電源)なので、それを再エネ利用で賄う計画です。
   
   将来的に複数設置を目指していて、5基設置した場合、年間発電量は一般家庭83世帯分に相当するそうです。
   
   釜石も、人口減少と高齢化に悩んでいます。
   地域を支えるために新たな産業として、海のエネルギーを使って活性化したいと、担当者。
   
   津波で被害を受けたからこそ、その特性を生かして、復興につなげたいと、製造も設置もすべて地元の業者が請け負います。
   震災で同僚を亡くした担当者は
「新たな産業を生かして、若者の定着、人口流出を防ぐなど、地域の課題を解決出来れば」

   津波を襲った街の新たな挑戦が、地域の活性化に繋がることを期待します。