木に咲く花たち
5月は一年で一番いろいろな種類の花が咲いて、散歩していて、楽しい時期です。
ですが、今の時期は、草花だけではなく、木にも花が咲いています。足元の花たちに、目を奪われていると、つい見落としがちになるのですが、目線を少し上げると、木に花が咲いているのがわかります。
柑橘系の木には、白い花が咲いています。側を通りすぎると、甘い良い香りがするものもあります。
個人的には、桐の花が気に入っているのですが、残念ながら、我が家の周辺にはありません。
木に咲く花は、一般的に地味な花が多く、あまり目立たないのですが、よく見ると、みんなそれぞれいろいろな色や形の花が咲いていて、それを「発見」するのも楽しみです。
ですが、それらの中で名前がわかるものは、ほとんどなく、ただ眺めて楽しんでいます。
今日は、その中で、名前がわかるものを、三つご紹介させて戴きます。
●ヤマボウシ
白い花をつけます。
始め、遠くから見ていた時は、ハナミズキかと思っていました。それにしては、咲く時期が少し違うなと思って眺めていたら、ヤマボウシでした。
でも、調べてみたら、ハナミズキの近縁にあたるそうで、どうりで似ていると思いました。ピンクの花もあるそうです。実は1~1.5センチくらいの大きさで、果実酒にしても良いそうです。
ヤマボウシとわかってからは、気をつけて見ていると、けっこうあちこちにあるのがわかりました。今まで、ハナミズキだと思って見逃してきたのかもしれません。
木に咲く花は、長くもつのが良いところです。写真の花も、ほぼ一カ月以上、枯れることなく咲いています。
ただ、背丈より高いので、いざ写真に収めようとしても、なかなかうまく撮れません。レンズを上に向けたり、背伸びしたり、いろいろやってもダメでした。この写真は、カメラを持ってバンザイして撮ったものです。それでも、この程度でした。
本当は、家の二階あたりから、撮れるといいのでしょうね。
●ハコネウツギ
数年前に、毎日通る遊歩道で見つけました。
やはり、地味な花なので、うっかりすると、見逃してしまいます。白や濃いピンク、淡いピンクなど、いろいろな色の花が咲くのが、特徴です。
ハコネウツギだから、箱根のあたりにだけに生息しているのかと思いましたが、そうではないようです。日本全国の海岸近くに自生しているそうです。花は白から順に、薄いピンク、濃いピンクと変化していくそうです。
でも、とにかく、この辺では、一カ所でしか見られないので、貴重です。
●ブラシの木
木に咲く花としては、ハデ、というか、豪華な花です。まるで、南国の花のようです。
文字通り、ブラシのような形から、名付けられました。
別名、キンポウジュ(金宝樹)とも言うそうで、ブラシの先端が金色に光っているのが、なんだか有り難い感じがします。
ブラシの毛のように見えるのは、実は、雄しべだとのこと。
ブラシの木は、いつも歩く遊歩道沿いに、1本あるのですが、普段行かない全然違う場所を歩いていた時、たまたま、大きくて、色も鮮やかなブラシの木を見つけました。
それで、カメラを持って撮りに行ってきました。見上げるくらい大きい木で、家の二階近くまで、あります。ひとつひとつの花の大きさも大きく、赤い色もすごく鮮やかです。
見上げるようにして、写真を撮ったのですが、ブラシの木が、上から降ってくるような、そんな感覚でした。この花も、半月以上咲き続けています。
もう少しの間、楽しめそうです。
●梅雨入り
昨日、平年より21日早く、近畿・東海地方が梅雨入りしました。
こちらも、今週一週間は「曇り・雨」の天気予報で、ぐずついた天気が続きそうです。
今年は、春になるのも例年より早く、桜の開花も満開も、2~3週間早くて、何だか、せわしなく季節が過ぎていくような気がします。
気持ちの良い陽気の季節は過ぎ、これからは傘をさしながら散歩する日が多くなりそうです。うっとうしい感じもしますが、それはそれで、楽しみを見つけて歩くことにします。
ただ、雨降りだと、庭仕事ができません。
先送りしていた、部屋の片づけでも、そろそろしようかと、相方と話しています。長年、放置していたため、不要なモノもたくさんたまっています。気が重いですが、やる時にやらないと、ますます大変になるので、手をつけなければなりません。