仕事納めの方も多いのではないでしょうか。


乙です。



うちも疲れました。








ネタ元は

伊関友伸のブログ



http://iseki77.blog65.fc2.com/blog-entry-507.html#more

です。

いつもいつも、大変お世話になっております。



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島根県、232人の医師不足

▽山間部・県西部で深刻

http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200612220347.html

中国新聞 平成18年12月22日


医師不足に悩む島根県は二十一日、県内すべての病院と診療所計九十九施設を対象にした、勤務医師の実態調査をまとめた。現行の診療体制で来春に必要な人数は計千百五十一人で、不足数は約二割に当たる二百三十二人。充足率が低いのは、中山間地域を抱える医療圏で、診療科別では産婦人科、小児科など。医師の地域、診療科偏在が浮き彫りになった。

 調査は、医師不足の実態を把握するため初めて実施。対象は病床数二十床以上の公的、民間病院六十一施設と公立診療所三十八施設。非常勤医師は勤務時間によって常勤医師の人数に換算した。

 県内七つある二次医療圏別で、もっとも充足率が高かったのが松江で85・5%。出雲(81・7%)、隠岐(80・1%)と続く。最も低かったのが雲南で72・8%。浜田や益田、大田も全県の充足率79・9%を下回り、山間部や県西部での医師不足が目立つ。

 不足する二百三十二人のうち、公的病院や公立診療所、地域医療拠点病院での不足数が七割弱の百五十三人を占める。

 診療科別では、最も充足率が低かったのは皮膚科の50・0%。全国的に医師不足が深刻な産婦人科は78・2%、麻酔科71・6%、小児科は74・3%だった。

 県医師確保対策室は「深刻な医師不足の実態が裏付けられた。引き続き医師確保に努力するが、県独自での解決は難しく、医師の供給体制について制度的な見直しを国に働き掛けたい」としている。(城戸収)

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”島根県”


申し訳ありませんが、


わたしは島根県の何たるかを知りません。




H17年度の国勢調査

都道府県(1)


では人口742万人の…



あれ?


すみません、間違いました。


74万2千人でした。



人口全国46位(3)

なんですね。


H17年度の国勢調査

市区町村別(2)



では、

島根

「県」


より


大きな

「都市」



17

あるんですね。




引用してみると、


東京都特別区部が848万人と最も多く,横浜市,大阪市,名古屋市,札幌市,神戸市,京都市,福岡市,川崎市,さいたま市,広島市及び仙台市の合わせて12市が人口100万以上となっている


さらに、北九州市(99万人),千葉市(92万人),堺市(83万人),浜松市(80万人),新潟市(79万人)より下になっています。



島根県は


新潟市とほぼ同じ。


(若干少ないですが)



ちなみに人口最下位の県は

鳥取県 61万人

だそうです(1)。













さて

一方、医師に関しては、


島根大学医学部が


島根県にはあります。



今年の募集は、


推薦入学25名

一般入学60名

学士入学10名


で合計95名のようです。





これは、


逆に他の都道府県と比べても


人口比にすると、人口が少ない分


医学部の定員は多く、


恵まれているのではないでしょうか。






なにせ、


人口比では


新潟市や千葉市、堺市などの


都市に対して


1つ医学部があるようなものですから。






でも、どうして医師が少ないのでしょう?






すいません、意地悪な言い方で。


またここにも


初期臨床研修による


研修医の自由化と


医師流出が垣間見えます。














今年のマッチング率は(4)、

島根大学は昨年38位から落ちて

54位 定員47 マッチ者数27 マッチ率57.4%


でした。


鳥取大学は

69位 定員43 マッチ者数16 マッチ率37.2%

です。


ちなみに、

最下位は岩手大学岩手医大(間違いました)

79位 定員30 マッチ者数 3 マッチ率10.0%






そして、


病院の充足率の大幅な低値。







これを結びつけると、


「医学部の定員を増やしても


地元に残る医師が増える保証はない」


という事になるのではないでしょうか。





弘前大学のデータでも(5)、


入学時から6割の生徒は残留を希望せず、


在学中も4%しか残留志望は上昇しません。






島根大学医学部が、弘前大学医学部以上に


魅力があるかどうかは


わたしには知る由もありませんが、


全国でこのような現象が起きているのは


容易に予想がつきます。






なぜでしょう?


以下は、僻地勤務中の私なりの考察です。


1.医療現場の環境が劣悪であること。

地方では、少数の医師が24時間365日救急をこなし、

働きづめであることが多い。
燃え尽きてしまうことも少なくない。


2.地方で技術が高いと、リスクも上がる。

時間も拘束されるし、得はない。


地方では、技術が高いとその場所で出来ることが

指数関数的に増えます。


優秀な医師(決して私をさすわけではなく)には、

そのため、患者が100kmをこえて来るようになり、

少数で支えている外来も手術も救急も

パンクしてしまいます。


そのため、地方で生き残るには、短期間で優秀な人材を

ローテーションするか、集中的に医師数を増やすしかありません。




3.中央とのレヴェル差


これはいかんともしがたいものがあります。

臨床にしろ、実験にしろ、

実力は切磋琢磨しなくてはいけませんが、

地方の少人数体制、家庭医型では、

技術は頭打ちになってしまいます。




4.原因は医療費抑制による医師の奴隷化


これらは、医療費の抑制のため

先進国で最低の医療費しか出していない

日本の医療制度によるものと思われます。


さらに、病院のベット数が多いから

医師が足りない、という本末転倒な

考察から、

厚生労働省はベット数を減らそうとしています。


住民の方は、

全然気にしていないようですが、


ベット数を減らす=地方病院をつぶす


ですね。


お宅の隣の公立病院を

国がつぶそうとしているんですよ。


ようは、厚労省は


地方病院をどんどんつぶして、

残った病院に医師を集めて

濃厚治療すれば医療費抑制できる


という方針なのです。


だから、少人数の病院はつぶれます。








つぶれる、


という事は、その前は


かなり経営が厳しい


という事です。





つぶれるほど厳しい労働環境、


経済状態を


多くの医師が


潜り抜けなくてはいけない


ということです。









もしかしたら、


下位の大学病院ですら


つぶれるかも知れません。





だって、労働条件の悪さときたら


折り紙つきですから。


そこに医師が全然来ない


となると、やっぱり厚労省の


つぶすリスト


の仲間に入ってしまうかもしれません。




番外.

住民との距離が近すぎる。

中央の学会に行くために、1日外来を休んでも

いやみを言われたことがあります。


研究のために、高い薬を出されている

と事実と違うことを言われたこともあります。

風邪を引いて休んでもダメですし、

どこかで飲んだり、買い物しても

色々言われているみたいです。





色々言いたいことはありますが、


●島根県は、医学部定員は決して少なくはない

●しかし、卒業後の地元定着率は悪い

●これは島根県だけの問題ではなく、全国的な傾向

●問題の根源は、医療費抑制にある



と言うことだと思います。




皆さんのご意見もお伺いしたいと思いますが


いかがでしょう。




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(1)

H17年度の国勢調査

都道府県

http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/youkei/02.htm



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(2)

H17年度の国勢調査

市区町村別

http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/youkei/03.htm



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(3)

ウィキペディア 島根県

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E6%A0%B9%E7%9C%8C



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(4)

速報 初期臨床研修 マッチング結果
http://ameblo.jp/med/entry-10018614353.html


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(5)
弘前大学 4%の魅力
http://ameblo.jp/med/entry-10021470358.html



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