【レビュー】絶対ヒーロー改造計画
▼”シレン”が出来ないことをする▼
若かれし頃の親父「あ"~~!!俺のどうたぬき+60がぁぁああ」
PSPで日本一ソフトウェアから発売されたローグライクゲームの「絶対ヒーロー改造計画」。
ルーキータイトルに当たる今作は、基本システムはチュンソフト開発の”不思議ダンジョンシリーズ”をベースとして作られており、それに日本一ソフトウェアらしいアレンジを施してある。
ゲーム内容は、武器や自分を強化していくRPGで、ステージを選択しマップに移動。武器やお金を拾って敵を倒していく。自分が動かない限り敵も動かず、将棋やチェスのような戦略性がある。
どんなに進んでいても、問答無用でステージ頭から。素っぴん状態での開始となる。これが中毒性を生む。
ストーリーは日本一らしい、生ぬるくもパンチは効いている。
オマージュや風刺。ダークな内容も多々含まれておりテンポが良く、コミカルで面白い。
内容は、ラスボスを倒すためにヒーローが立ち向かうものの、道の途中で交通事故で死亡。その遺志を引き継いで、一般人のプレイヤーがラスボスを倒しに向かうというもの。
破天荒なストーリーで、どこか掴みどころのないシナリオではあるものの、そこに日本一ソフトウェアらしさが光る。
キャラクターはよく喋る。とにかくよく喋る。
声優のレベルも高く、ナレーターの若本さんの声には痺れてしまいそうになる。
グラフィックは、ディスガイアそのまんま。
キャラクターのグラフィックはニジミのあるドット絵で、良く動く。ディスガイアと同じチームが作っているためグラフィックは、まんまディスガイア。
ギラギラしたドット絵ではなく、穏やかなドット絵で、ニジミのあるドットは見慣れない人にとっては少し気になる部分かもしれない。相性もあるが、見慣れてくると温もりが感じられる。
ゲーム中は画面の周りに霧のようなものがかかっていて、視野が常に制限されている。洞窟などの指定されたマップのみ視野が狭くなるのは悪くない演出だが、常に視野が狭い状態でプレイしなければならいのは、少々ストレスを感じた。
操作性は良くは無い。
メニュー周りなどは悪く無いが、マップでの操作に難点が残る。
3Dのマップのため、常に斜め45度からの視点になる。この視点が厄介で、上を押しても上に進めない。言葉で言い表しづらい面倒な操作を要求され、常に斜め押しか対応するボタンを把握し続ける必要がある。
1つの入力のミスがゲームオーバーにつながるようなゲーム性のため、もうすこし操作方法を考えてほしかった。
しかし、慣れると幾分楽にはなる。
ロード時間は長くない。しかし、贅沢をいうともう少し早いと、さらにストレスから解消できるようになったとも思う。
オリジナリティは低い。
”不思議ダンジョンシリーズ”そのまんまのため、高いとは口が裂けても言えない。
しかし、「風来のシレン」や「トルネコの大冒険」では出来なかった、、”投げシステム”や”詠唱”などのオリジナルのシステムが登場する。これらは、元のシステムと思いのほかマッチしており、危機的状況が回避しやすくなるため、かなり難易度を下げている。
「人体改造」という概念は、このゲームならでは。持ち帰ったいらなくなった道具を有効利用できるため、かなり役立つシステム。
また、このゲームは他のローグライクゲームにはない、死んでも無駄にならないシステムが組み込まれている。死ねば死ぬほど基本ステータスが強化され、どんどん強くなる。
したがって、ドン詰まりになっても死にまくれば何とかなる。
多数あるオリジナル要素は、どれも基本的に難易度を下げる効果があり、全体のゲーム難易度は”不思議ダンジョンシリーズ”などに比べて低め。
チュートリアルもしっかりしており、初心者に優しいゲームバランスに仕上がっている。
しかし、ゲーム終盤になるとやはりかなりの難易度になるが、そのころにはゲームシステムも熟知し、プレイヤーがやれることも多くなっているため、中毒になっている。
日本一ソフトウェアらしく、やり込み度は高い・・・が、ディスガイアに比べるとやり込み度は低い。
満腹度やHPなどの微妙なレベル設定に、どこか軽みは残ってしまっている。非常によくできた作品であるだけに、もう少し数値設定を詰めていけば、神ゲーになったはず。
しかし、ゲームの作りはしっかりしている。日本一ソフトウェアのファンを裏切らず、新しい領域にチャレンジしている。
日本一ソフトウェアのファンや、ローグライクゲーム初心者にお勧めの秀作。
評価 .
ストーリー:≪8≫
グラフィック:≪8≫
音楽:≪8≫
操作性:≪6≫
オリジナリティ:≪6≫
満足度:≪8≫
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
総合:≪7≫


















