BABYMETALオワコン説。 | Honolulu Music Society byなかじー

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出自は日本生まれの日本育ち。
米国籍を取得してハワイに在住する音楽家であり実業家。3児の父。

今までの日本人には発想出来なかった独自の視点と解釈を元に展開されるちょっとだけ凄いブログ。
更新不定期。

​Aloha!


物議を醸しそうなタイトルですが、


『人の数だけBABYMETALはある』とするなら、終わったコンテンツとしてのBABYMETALというのもまたあるのかなとも思えるんですよね。


まぁ個人的な見解を垂れ流すとすれば、本来ならBABYMETALさんに辿ってもらいたかった行き先にはすでに他のアーティスト達が続々とたどり着いてしまっていて、BABYMETALというプロダクトの魅力がアメリカ社会に於いて訴求しなくなっているというのは側面としてあると思うんです。


加えて思うのは、アミューズが、なのかKOBAMETALさんがそうしているのかは分かりませんが、BABYMETALの紛い物を放置したり自ら作り出している事が非常に不可解にも思え、体制がブレて見えるというのもあります。


​余裕ぶっこいているヒマは無いはず。


近年BABYMETALさんのことで僕が正直一番ショックだったのは、コレ。


僕的に、本来ならココにいて欲しかったのはYOASOBIさんではなくてBABYMETALさんだったんですよね。


僕は個人的な想いとしてはアメリカ社会を席巻するようなスターになって欲しかったし、かつては真剣になれると信じていたこともあったんですよ、BABYMETALさんは。


しかしながら活動休止からの復活までのプロセスが謎ムーブすぎて脱落したファンも多かったと思うんですよね。


だってね、THE OTHER ONEとかね、謎の大きなコレクタブルカードのセットに特設サイトのアクセスコードを付けて週1ペースで数秒だけ、楽曲の1トラックを配信するようなやり方で1年間引っ張ってしまった。


問題はそこで1年引っ張ったTHE OTHER ONEというアルバムがそれまで『BABYMETALに求められて来たモノ』とは微妙にかけ離れていた『フツーの楽曲』ばかりだった為、『他に面白いこと』に貪欲だった人達がどんどん他の新しいコンテンツに引き寄せられて行ったと言えるんじゃないかと僕には見えました。


たとえば、


ディズニーランドが1年間休園したとします、皆さん。


その間に再度開園するかどうかは全くわからず、施設周辺にはキャラクターの印刷された大囲いが張り巡らされていて中の様子が全く見えて来ない。たまに流れて来る音楽は『あまりディズニーを想起させない』ようなものが流されるも、それはお金を払わないと聴けない仕組みになっており、多くのディズニーファンはその苦行に耐えながらディズニーランドの開園を1年待ったのです。


コアなファンならそれでも嬉しいわけですが、ライト層というのは必ずしもそうではないのです。


基本的に音楽コンテンツのライト層っていうのは『楽しくなりたい』が動機で音楽というものを日常に取り入れているんですよ。


個別のアーティストに対する思い入れなど無くても楽しきゃいいの世界なわけです。


そこへ来て、ディズニーランドよりももっと利便性が高く、安い値段でサービス精神に溢れたテーマパークが出来ていたらどうなるか?


コアなファン以外はそっちに流れて行くわけです。


中にはディズニーランドが店じまいしているのを見計らって便乗商法をはじめる業者の催す紛い物に集る連中さえ出て来る。


日本は昔から紛い物商法には寛容な社会ですので個人的にはこういうもの自体に驚きはありません。


『メイト』とやらの生態から考えたってどうせ若い女がやってる事ならなんだっていいんだろ?って気もします。


ラーメンの世界で例えるなら、


『ラーメン二郎がやってないなら、インスパイア系でいい店知ってるから行こうぜ!豚も本家よりマシマシだし!』


ってところでしょうか。


いやいや、豚の方がマシなのはお前らだから!


そんなふうにファン層だって1枚岩じゃない中で運営様はBABYMETALの紛い物まで作ってしまわれる。


【METALVERSE】


海外のフェスに行って観客を沸かせるのはもはやBABYMETALさんだけのポジションではない。

【BANDMAID】


歌唱の良さと楽曲の雰囲気の独特さでアメリカ社会に受け入れられた存在たり得た、というのはもはやBABYMETALさんだけのポジションではない。

【YOASOBI】


観るものに『WTF?』というリアクションを引き起こさせ『面白い物好き』に訴求している存在というのももはやBABYMETALさんだけのポジションではない。

【新しい学校のリーダーズ】


超絶的な歌唱力の妙で聴衆を引き込み、時に感動の涙すら流させるのというのはもはやBABYMETALさんだけのポジションではない。

【Ado】



多種多様なアーティストが次々とアメリカ社会に認知され、かつて最も勢いがあった頃のBABYMETALさんの躍進にどんどん追いつき、今現在のBABYMETALさんをどんどん追い越す勢いがある『後進』が登場して来る今、こんなんでBABYMETAL本隊は平気なんすかね?と思わずにいられない。



SU-METALこと中元すず香さんはこのようにおっしゃっているわけですが、

個人的にはかつてBABYMETALさんが切り拓いて自分達の歩んで来た道筋には、もはや様々なライバルが割拠していて、すでにレッドオーシャンと化している事にもう少し危機感を持っていいのでは?と感じるんですよね。


『引っ張っていく』だなんていうのはもう少し圧倒的な位置に居てこそ、だと思うんです。


長期休業してから復帰してすぐ『新人のつもりで頑張る』と言って再起。


その後たった1年でいうことでもないんじゃないかな、と。


あ、ライブをやり通した1年よりも全面的な活動休止をしていた1年を『同じ期間』と考えてはダメですよ?なんとなればBABYMETALさんが活動休止している間、ライバルたちは1年間走り続けていたからです。


かけっこで言ったら、同じ位置を走っているように見えてもBABYMETALさんは周回遅れで走っているのです。



あくまで個人的な視点ですが、


KOBA METALさんはもはやBABYMETALさんのことを『ある程度役割りを終えた存在』として認識し、かつてほどのプロデュース力を入れていない可能性すら感じるのですよね。


それはメディアへの露出の仕方であるとかライブパフォーマンス中の振る舞いの自由化だったりとかは明らかにこれまでとは変わって来ています。


だけど著名なアーティストと写真を撮るのも、もはや以前ほどは『スゲェ!』とも思わないわけじゃないですか。




僕自身ははBABYMETALさんをオワコンだ、なんて思いません。まだまだやりようによっては伸び代はあると信じている。(口パクを止める、とかね?)


オワコンだとかそんな風には思わないけど、かつてBABYMETALさんが切り拓いて来た道のりってすでに他のアーティスト、ライバル達が通って来ている中でBABYMETALさん達だけが1年も音沙汰なく休んでしまったんですよ?というのはもっともっと深刻に捉えた方がいい、とは思います。


いくら欧米各地やアジア各地をツアーで廻りましたとは言っても、

いくら年間あたりで97公演やりました、とは言っても、


正味1時間、12~3曲ほどのセットリストに『必須曲』を詰め込んだライブというのはライブに足を運ぶ客にとってもソレをファンカムで愉しむ人達にとってもマンネリでしかない。


いや御本人たちの頑張りを過小評価しているわけではないです。

ただ、パフォーマンスの密度において言えば『昔と同じかソレ以下』っていうのは少し物足りないわけですよ。なにが?ってやっぱりソレはMOAMETALとMOMOMETALの2人は口パクするのが当たり前っていう状態ってのは、かつて魔法の世界の住人のようであった頃の3人より明らかに手抜きなわけじゃないですか。


加えてセットリストはおろか、楽曲演奏前の演出だって毎度同じだし、衣装も活動休止前からほとんど変わり映えしないしライブパフォーマンスで言うなら煽りの言葉もタイミングも毎度毎度同じでどのライブも変わり映えがしない。(クオリティはかなり高いわけですけど)


コレってどこの国で食べてもマクドナルドはマクドナルドでしかないのにも似て、どこの国に行っても一定水準の味を提供出来ることというのは確かに賞賛に値するとは思う。


でもそれがライブというものの醍醐味なのか?!と言われると必ずしもそうじゃない、と。


BABYMETALさんのライブというのはいわゆる『オーガニックなバンド』としてのそれではなくて、あくまでもマニピュレーションにて徹頭徹尾、完全に管理された演目を詰め込んだものなわけです。だから厳密にライブという意味合いにおいて行われるコンサートではないわけです。


限られた時間の中で限られた演目を秒単位の狂いも許さずにやり遂げられる様は確かに圧巻ではあります。


しかしながら、

たとえばディズニーランドに行って、


毎回毎回


スペースマウンテン→ホーンテッドマンション→イッツ・ア・スモールワールド→ウエスタンリバー鉄道→スプラッシュマウンテン→ジャングルクルーズ→カリブの海賊→パレード鑑賞→プーさんのハニーハント→ビッグサンダーマウンテンっていうローテーションをオートマティックで回っていたらさすがに飽きます。


エンターテイメントって飽きさせない工夫っていうものがどこかに無いと長年の間、人の心を繋ぎ続けるのは極めて難しいわけです。


ディズニーランドのように幼年期のお客さんが次々と毎年来てくれて世代が移り変わって、その子供にも子供が出来、やがて親子2代3代揃って来てくれるようなコンテンツだからなんとかなるって世界はあります。


しかしながら基本的にBABYMETALさんのメイン顧客層は圧倒的に『お爺ちゃん』が多い。


僕が参戦したライブに若い女の子とか居たか?って言われたら、そりゃ居ましたけど10人20人のハナシであって100人居たのか?って訊かれたら『そこまでは居ない』というしかない。


たとえばキャパ10,000の武道館で若い女の子ファンが100人居たとしたら、ソレでも1%なのです。


ちなみに前回参加したライブの開演前に、観客の様子が巨大スクリーンに映し出される演出がありましたけど、映されたのは


・外国人(白人)

・子供連れの親が連れて来たお子さん

・コスプレした若い女の子(後にBABYMETALさんのコピーバンドの人と判明)


ばかりがカメラに抜かれていました(笑)まぁ映像作品として残るライブだったでしょうからあたかもそういうお客さん層が来てますよ的な写し方をしたかったでしょう。


実際にはお客さんの一番多い層は


・白髪

・禿げ

・眼鏡


のお爺ちゃん達であり、みんな揃ってBABYMETALさんのTシャツを着込んで缶バッジを付けたり、ライダースみたいな革ジャン着たり革パン履いたりしてライブ向けにオシャレしているお客さん層が何千人と集まっているわけです。


しかもそういうお爺ちゃん達って若いファンの方とかにやたら講釈垂れたがるんですよね(笑)


『◯◯年の伝説のライブは絶対に見なきゃダメ』とか『観るなら◯◯→✖️✖️→△△』の順番に見なきゃダメ』とか。


いや、ダメなのはお前だよ!と(笑)


コレね、もうホントに誰もが困っていると思う。




ちなみにYouTubeにはリアクション動画っていうジャンルがありますが、そこでBABYMETALさんが取り上げられると凄いんですよ。



YouTuber『ハーイ、俺のチャンネルにようこそ!今日のファーストタイムリアクションで取り上げるのはBABYMETALだよ!』


メイト:シュバババババッ!『アレを見ろ、コレを聴け、お前の言うことは間違いだ、この順番に聴かなきゃ良さがわからない、否定的な意見を言うな、K-POPなんかと較べるな』等々、まぁ喧しい(笑)


そんなお爺ちゃん達が五月蝿くて、ある時まではBABYMETALにハマってくれていたYouTuber達も、やがてBABYMETALのリアクション動画をやらなくなったって人が少なくない。


個人的な印象では、音楽的な分析力に長けていて的確な解説が出来るような知的かつ感受性の豊かなYouTuberほどBABYMETALのリアクション動画を最近やっていないんです。


『メイト』がコメント欄で押し付けがましい講釈ばかり並べて来るからです。


BABYMETALがオワコンなのではなくて、むしろBABYMETALの熱烈なファン層が鬱陶しい布教活動をする事で『新規参入』を阻んで終わらせにかかっているというのが僕の見立て。


さて真実やいかに?


今日はこんなところで。


Mahalo!