They released official live video! | Honolulu Music Society byなかじー

Honolulu Music Society byなかじー

出自は日本生まれの日本育ち。
米国籍を取得してハワイに在住する音楽家であり実業家。3児の父。

今までの日本人には発想出来なかった独自の視点と解釈を元に展開されるちょっとだけ凄いブログ。
更新不定期。

​Aloha!


こんなん来てましたね!


ココで散々取り上げて来たBABYMETALさんの『メタり‼︎』のライブフィルム公式バージョンです。

大した内容書きませんからよければビデオでも再生しつつ、ラジオ感覚でご覧ください。


さて、BABYMETALさんですけどそろそろ本格的に『次のフェーズ』に移りたいのでは?このビデオを観てそんな風に感じました。ソレはひとつにはBring Me The Horizonとのコラボ楽曲のライブフィルムが公式としてリリースされた辺りから思ってはいたのですが。


ライブの様子っていうのはアーティストにとってのイメージ戦略としてとても重要な意味合いがあって、初めてライブ風景を見た人が観客や観客の様子を見て『この連中はスゴいライブをやっている』『このライブに自分も行ってみたい』と思わせたら『基本的に優勝』ということになります。


実はその辺を上手くやったのがBABYMETALさんなわけでして、僕自身も公式のRoad of Resistanceのライブビデオを観てなぜか泣いてしまうという経験を経て、遡り2014年のソニスフィアの軌跡と言われるライブ映像を観たことで本格的に彼女達のファンになったわけです。


僕なんか正直言って今までの人生において最も規模の大きなライブなんて独身時代(ギリ30代)に開催されてた年越しカウントダウンパーティでのステージくらいなもので、それだって別に僕らを聴きに来た客なんてひとりも居ない中で1,000人くらいの前で年明け前にワンステージ、年明け後にワンステージをやったのが過去最高でした。


僕は多分将来的にソレを超える規模のライブをすることはないと思うんですが、ソレをやってみてつくづく思ったのは、若い子たちを相手にやるっていうのがミュージシャンにとってはなによりも大事なんだなぁということ。


オッサンになると諸々の理由から枯れた方向に転ずる瞬間っていうのがよくある事なわけで、ソレは自然の摂理としてはある程度仕方がないとしてもステージに上がる存在であるなら、若い子たちを熱狂させるくらいの熱量が演奏で出せなくなったらミュージシャンとしてはオシマイだなってつくづく思った記憶があります。



音楽のトレンドというのは移り変わるものなので、歳を食えば自分達の青春時代に夢中になった音楽って多かれ少なかれ『古くさいモノ』になってしまうことがあります。


ある種の『古典』として生き残る音楽も当然ありますが、ソレは必ずしも若い人達を心から熱狂させるエナジーを残したまんま生き残れているという訳でもない。


【参考動画:お爺ちゃん】


言うたら往年のロックスターなんてもう軒並み『お爺ちゃん』ですからね。


ストーンズだってエアロスミスだってキッスだって彼らの『最盛期』にファンになったファンの人達は当時もれなくティーンエイジャーだったはずです。


だからそんな大御所バンドのメンバーが70歳をゆうに超えてたとしてもそのファンは50歳くらいであり、ファンダムでは僕みたいな者でもまだ若手扱いされたりするんですよ。


ちなみに僕が始めBABYMETALさんをライブで観たのが2018年のダークナイトカーニバルでしたが、驚きでしたよ。なにに?ってとにかく客層がすごかった。


往時、彼女達はまだハタチとソレ未満ですからね。

比してそこに集うたファン達は……


もう若くても50。


60歳代なんて当たり前。


中には70歳代くらいかしら?と思う人も結構居られて。

ちょっと『無理』な感じのよれよれな長髪は、もれなく白髪か色褪せた白髪染めだらけで、多くの人はキャップやバンダナを被っているものの、おそらく頭頂部が『ハードレリック』になっているのを頑張って隠しておられる『メタ村ニキさん』が非常に多くいらした。


下手すりゃ『孫』くらいの女の子達に熱い声援を送る姿を見て別の意味で涙を禁じ得なかったのが偽らざる気持ちでした。

すぅちゃぁぁぁぁん!


いや『悪口』ではありませんよ。

高齢者ファンを腐しているわけではない、決して。


しかしながら『危惧』はします。ソレはBABYMETALさんの未来について。


そりゃそうじゃないですか。先述の通り何十年も活躍しているレジェンド達は、支えてくれるファン達が歳下だったからこそやって来れたというのが実状だからです。


じゃあBABYMETALさんは?


BABYMETALさんが30歳代になったらほとんどのファン達は『年金生活』とやらを始めるでしょうし、そのうちの何割かは後期高齢者に突入している可能性もある。そんな客層がボリュームゾーンを形成していたらそんなものは長く続けられるビジネスじゃない。


だからこそ、本来なら結成からの10周年にてBABYMETALというプロダクトは一旦終焉を迎えたわけで。『10 BABYMETAL BUDOKAN WORLD PREMIER』Aloha!既に7周しています、なかじーです。やはりこういう日本からの配信って日本のタイムゾーンに合わせてやってますから『海外組』としてはリアルタイム視聴はキ…リンクameblo.jp



先に挙げたBMTHのライブビデオ観ればわかるように、合間合間に映される『ファン』はBMTHのファン層が主体であり、ライブ映像に映し出されたのはBABYMETALさんのライブに集うようなバンドTやライダースを着込んだおじさん達、『メタ村ニキさん』達ではありませんでした。


皆若く、美しく、エネルギッシュであり、おしゃれにも気を遣う『イケてる側』の人達ばかりに見えます。


そしてこのさ『メタり‼︎』のライブビデオは先のBMTHがキュレートした『フェス』での模様を収めた映像ゆえ、そこに映し出されるファン達もまた、若くてキラキラしたエネルギッシュなファン層ばかりなのでした。


そして上記した2つのビデオでBABYMETALさんのメンバーが自分たちのライブでは決して見せない楽しそうに歌い踊る姿が見て取れます。


僕が前述したニューイヤーイベントでのライブで感じるのは、すっげえ疲れたけどすっげえ楽しかったという事なんですよ。


ステージに立つ側の気持ちって若い子、若くて綺麗な子、エネルギッシュに反応してくれる聴衆を前に演奏するのってすごい楽しいしエネルギーを貰えるんです。


まぁ実際にBABYMETALさんのライブに行けば8割、9割は『メタ村ニキさん』なわけですが。


これから先、BABYMETALさんというプロダクトが如何にして従前のファン層から新規獲得へとシフトしていくのかとても楽しみになって来ました。


しかしながら、正直なところBABYMETALさんに『課題』がないなんて思っていません。

むしろ『課題ばかり』であるとすら僕は思っていて。


次回、そのへんを掘ってみる事にします。


Mahalo!