先日、病院での図書ボランティアの日。

そこでふと最近読んだ本のことを考えました




今回の読書ノートは

城山三郎さんが

最愛の奥様への思いを語った手記

『そうか、もう君はいないのか』です。


城山三郎さんといえば

歴史小説・経済小説を

多く執筆されていますね。


『落日燃ゆ』

『官僚たちの夏』

など、ドラマ化された作品も多く

父がよく、城山さんの本を

読んでいたのを覚えています。


わたしはというと・・・

なんとなくハードルが高くて

手に取ることのないまま

ここまできてしまいました


ただ、城山さんは亡くなるまで

湘南・茅ヶ崎にお住まいでしたので

いつか読んでみたいなぁと。


今回、まずはエッセーからと思って

この本を手にとりました


経済小説の開拓者、という

硬派な城山さんのイメージからはほど遠い

とても素直な、

少年のような気持ちで書かれたエッセー


夫婦の形はそれぞれだけれど

このご夫婦は本当に

強い絆で結ばれていたことが

飾らない文体からも伝わってきます


奥様が亡くなった状態に慣れることができず

ふと、話しかけようとして、われに返り

「そうか、もう君はいないのか」

となおも話しかけようとする


・・・本の題名にもなったこのくだり

大切な大切な人を失った喪失感や寂寥感


まだ40代だから先のこととばかり思ってるけど

もっと日々、パートナーを大切にしようアップ

と強く心に思ったわたしなのでした。


終わりに、次女の井上紀子さんから

「父の遺してくれたもの」

というタイトルの文章が寄せられています


娘の視点から語られる

ご両親の様子、ご家族の様子もまた

城山さんの文章とひとつとなり

家族でこの1冊を作り上げている感じ


大切な人を亡くしたお話であっても

読後、さみしさだけではなく

あたたかさを感じることができる1冊です