前にブログに書いた↓勉強会


ここで知り合った支援学校の教師の方にお声がけいただき

このときの参加者複数人で支援学校の授業を見学させてもらいました


その日の授業はまず翌日に控えた校外学習のための交通安全指導

小学校でも低学年でやったりしますね

私もそのイメージでいたのですが


ぜんっぜん違いました


何が違うかというと、

小学校で行う交通安全指導って、信号の説明や、狭い道を歩く時は1列、ふざけない、横断歩道以外は渡らない、右左右確認…くらいかなと思うのですが


この支援学校の指導はそれは入学して割とすぐに終わらせています(※校外学習、かなり多いです)

※勿論、低学年の児童にはこうやって繰り返し行うことはとても重要です

私が常々思っていたのは、中学年以上の児童にこういった指導は既に定着していたら不要なのでは?といったことだったのですが


その日の授業ではまず高学年の児童が先生のすぐ後ろに立ち、合間に高学年の児童を挟ませる


信号を渡っている時に点滅する

→渡りきれないと判断した途中の高学年の児童が列を止めて待つ

→先に歩いている児童は高学年の指示で邪魔にならない場所で待機する


中学年の児童は退屈したり脱線して歩きそうな低学年の児童がいたら手を繋いだり注意したり

それでも基本1列を心がけて歩く


途中自転車のベルが鳴り出すと

それぞれ高学年の指示に従って待機、中学年の児童は低学年の児童に目を配る


↑ここまで先生は先頭と最後尾を歩いているだけで指示なし


…すごくないですか?

ちゃんと役割を持つことで中学年、高学年の児童も同じ交通安全指導でも全然違うものになっていました


更にその日の授業では、買い物に訪れたお店が急遽お休みだったという設定

ざわつく児童達

すると中学年の児童が落ち着かせたり小さな声で歌を歌ったり

高学年の児童が数人で少し話して、(多分リーダー的な)1人が携帯で先生に連絡して指示を仰いでいました


その後、通行人(役の先生)にこの辺で◯◯が買えるお店はありますか?と聞く児童

一人目の通行人は早口でささっと言って通り過ぎてしまいました


もう一人の通行人に再度聞いてなんとか違うお店を教えてもらい

そこで買い物を済ませるとようやく学校への道を帰る…という内容でした


正直、驚愕しました

この高学年の児童と同じことができる支援級の児童は何人くらいいるだろう…と考えてしまいました


勿論、スムーズにできたわけではなく、途中で泣き出してしまう児童や大声を出してしまう児童もいました

中学年の児童もどうしていいかわからなくなった場合等は先生がすかさずサポートで入っていました


高学年の児童も話し合うこともできない児童もいました

でもそういった児童も自分でできる役割をしっかり理解してこなしていました


「実際に外出した時に起こり得る事態をなるべく数多くこなすことでパニックを予防します」

という先生の言葉に深く納得しました


この交通安全指導ですが、全員が参加しているわけではなく

例えばまだ大人が隣りにいないと危険が伴う児童は別に翌日の校外学習の絵カードで予習していました


そもそも校外学習に参加せず、ドリルを黙々とこなしている児童もいました

知的にもギリギリ中度(軽度より)で、校外学習はその時の内容によって参加を判断し、座学を増やしいてる児童もいるそうです


なんというか…この交通安全指導をするまでにもいろいろと積み重ねてきた支援がきちんと身についているのを見て、支援学校のサポート力にただただ驚愕しました


もう少し書きたいことがあるので続きます


※勿論重度で指示に従えない児童や、周りと一緒に参加できない児童もいました

そういった児童は何人かグループで先生が付き添い校外学習に参加するとのことでした

決して児童を放置して児童のみで校外学習に参加させるわけではありません