★★★☆☆
有栖川有栖の作品は初めて読んだが、短編集という事もあり登場人物が少ないから事件の真相も
大ドンデン返しでもなく、それほど内容が濃いわけでもないから何か平凡だなという印象だ。
そんな中でも「黒鳥亭殺人事件」がいいなと思ったが、登場人物の5歳の女の子が可愛いのだけど、5歳にしては話し方が賢過ぎて、こんな5歳児おらんやろと思ってしまった。
もう少し5歳児らしい幼い感じで描いてくれたらもっと良かった。
それ以外の作品も、その犯行は実際にはちょっと無理なんじゃないかというものが多いし、
各話での探偵役の火村と有栖川のコンビが上手く活かされてないと云うか魅力に乏しくて、
特に推理小説家の有栖川有栖の方はいらないなと思った。
まだ有栖川有栖の好き嫌いは、短編集ではよく分からないから代表作の長編も読んでみたい。