夕飯時、何気なくチャンネルをまわしたら、『ちびまる子ちゃん』が放送されていました。
たまたま、本当に久しぶりに観たこの日のお話は“七夕”。
そして、まるちゃんの前に現れた、お母さんと一緒に登場した“お姉ちゃん”。
地元のショッピングモールで姉と2人で短冊を書いた、あの日をまた思い出す。
自分の願いではなく、みんなが幸せでありますようにと書いた、私の姉。
その願いは、みんなの願いが叶いますようにと書いたまるちゃんの願い事と重なっていました。
それからね。
姉の体調が早く良くなりますようにと…
姉の気持ちも知らずに綺麗事のように書いてしまった私の短冊を、“ありがとう”と笑ってくれた事。
一番目立つように、と、調子に乗ってみんなの一番上の空いていた所に短冊を貼った私。
私は姉より背が高いのですが、そんな私を見て、“隣に貼ろう”と、背伸びして私の隣に貼ってくれた事。
私は、お姉ちゃんはてっきり、色々あったから妹の私のこと好きじゃないよねって思ってたんだ。
だから、背伸びして、腕を伸ばしてまでも私の隣に貼ってくれたこと、嬉しかったんだ。
でもさ、お互いの願い事、叶わなかったね。
あれからもう何年も経って、
何気ない日々の中で幸せというものを感じる事はもちろんあります。
だけど、みんなの幸せを願ったあなたが居ないじゃない。
幸せを感じても、ふとした時にうかぶ、
「これで良いのだろうか」という感情。
宇多田ヒカルさんの歌詞にもある、
“これで良いんだと、言い聞かせてるけど…”。
姉の居た場所、
姉と行った場所…
時々、そこにあの頃で止まったままの姉の姿が浮かぶ。
“みんなが幸せで…”という願いは、あなたが去ってしまってはもう叶うことはないけれど。
少なくとも、
あの時、あそこであなたと一緒に姉妹で過ごせたわたしは、
幸せな妹だったんだね。