会えなくなって

もうすぐ10年が経つんだね。


あなたの命日にはいつも、宇多田ヒカルさんの「花束を君に」と「真夏の通り雨」を聴いています。


この日だけは、

あの日のことを、あなたのことを、

たくさん思い出し、たくさん思い浮かべる。


独りで、きっと色々乗り越えてきて

独りで、きっと色々乗り越えようとしていたのだと思います。


でも、

「もう疲れたよ。」「もう、いいや。」と、

フッと何かの糸が切れてしまったのかもしれないね。


もしかしたら、

いま私は、あの頃のあなたの気持ちが少しだけ分かるのかもしれません。


張り詰めている糸は、いつ切れてしまうか分からなくて、心細い。


お姉ちゃん、

私もそっちへ連れて行ってくれない?


…なんて、時々そう思ってしまうんだ。

…でもきっと、あなたは来ないでくれと断るでしょう。


子供に哀しい思いをさせてはいけないね。


ただ、子供と接していると

私は幼い時から、どれだけあなたに助けられていたのか気付かされる時があるよ。

たった1つしか変わらない、姉妹だったけど。

本当にありがとう。

そして、ごめんね。


〝もう少し、生きていたい。〟


手帳に記されていた、あなたの言葉。


どんな希望が込められていたのだろうか。

どれだけ叶えることが出来たのだろうか。


わたしはもう少し、

なんとかやってみるよ。


お姉ちゃん、

ありがとう。


妹より