スプリットリングプライヤー

加工方法


エリアトラウト用のスプリットリングプライヤーを加工するポイント


具体的な加工方法を詳しく書いていなかったので今回書く事にしました。


ある程度までは共通ですが、細かい部分は人それぞれの好みが有るので、自分が使いやすい仕様に加工するのが最大の目的です。


*注意

初めて加工する場合は一気に削らずに少し削って実際に試して確認しながら進めた方が良いです。削り過ぎると元には戻りません。


 


重要なのは

刺さる部分のサイズと形状、受ける部分の横幅。先端部分全体の細さです。


リングの開き具合

市販されている物を使った限りだと、スプリットリングを開いた時の開き具合が大きい。フックを通した時の抵抗感がここで決まるので重要だと思うけど、緩い方が良い人は関係無い部分。


 


図のA部分の寸法が開き具合に影響します。参考値、加工済みムカイ0.93、加工前ティモン1.7、加工後ティモン0.8mm。


先端長さ

図のB部分、先端の尖っている部分の長さも使い勝手に影響する。俺は短い方が溝に先端を合わせやすいから好み。参考値、加工済みムカイ1.21、加工前ティモン1.40、加工後ティモン1.25mm。


左は加工済みムカイ、右は加工前ティモン


 


ティモン加工後の画像。画像だと大差無い程度の精密な加工です。


 


形状

尖っている部分の形状は・・ティモンの物は三角に近いぐらい尖らせて有りますが、俺はもう少しR形状で全体の幅が狭い方が好み。ムカイの物は好みに合わせて加工して有ります。面の部分が擦れるので磨き仕上げ+コーティング。


画像左が加工したムカイの物で、右は加工前のティモン。


 


左が加工済みのムカイで右は加工後のティモン(暫定仕上げ)。


 


ティモンの加工は幅を少し狭くし先端を短くR形状にして有ります。ここから修正して磨きます。


受けの横幅

受け部分の横幅が広いと小さいスプリットリングに入れる時に邪魔になります。画像左は見難いですが加工済みのムカイで、横幅を削って1.38mm。右のティモンは横幅が広い。ここを1.4mmまで削りました。


 


加工後

この部分は小さいリング程、使いやすさの差が出る部分。標準状態だと00のリングで使い難かった。


 


作業は以前も書きましたが、ダイヤモンドヤスリで削り耐水ペーパーで仕上げて行く感じ。俺はリューター(電動工具)で最初から磨きまで仕上げます。作業時間は予想では5分でしたが、削り過ぎない様に慎重に作業したので15分。


ティモンの場合は削る量が少ないので手作業でも簡単なはずですが、画像のピンクの印の部分は鋭利な状態なので先に角を少し丸めた方が良いです。


 


俺はリューターにゴム砥石で丸く磨きました。作業時間5分。


 


画像は仕上げた状態。見た目は標準と大差無いですが実際に使うと大違い。自分に合わせた仕様はフック交換が楽になります。