小学校の中~高学年になると、はっきりとした異性への恋心が生まれる。
私も例外ではなかった。
私は、見た目は野暮ったかったし、おそらく性格もうっとうしかったので
全くモテなかった。
ある日、友達が、私がほんのり淡い恋心を抱いていた男の子から
手紙をもらった。
その友達と男の子は、いわゆる「両思い」になった。
普通なら、悔しがったり羨ましがったりするのだろうが・・・
私は、何をトチ狂ったのか、
自分とその男の子が両思いであるというホラを周囲に吹いた。
特に周囲と表立ったトラブルにならなかったのが救いだったが。
こういう、「モテないくせにモテるような嘘をつく」という行為は、この後
大学を卒業するあたりまで続く。
ひとつ前の記事に書いた、中村うさぎさんの言葉が心にしみる。
きっと、私はキレイだカワイイだと褒められる友人が羨ましかったのだ。
でも、私にはそんな美貌はない。
でも、カワイイ友人と同じくらいモテたい。
でも、モテない自分が大嫌い・・・
そこで、私はキレイになったり、他でなにかに秀でるための努力はせず、
はたまた「別にモテなくたってイイも~ん」と開き直ることもできず、
嘘で自分を固めてしまったのだ・・・。
幼い頃から、母親に「ブス」と言われてきた。(これは本当!)
「アンタ、ただでさえ顔が○×(有名人)に似てるのに、これで視力が落ちて
メガネになったら、もっと悲惨になるわよ!」と・・・。
(おかげで今も視力は狩猟民族並みに良い。w)
どーせ私はブスだからモテない、とふてくされて努力はせず、
でもモテたい願望を捨てきれず・・・10年近くも、
「私、モテるの」という嘘をつき続けてしまった。
そのツケはしっかり今にも残っていて、私は嘘が露見するのが怖くて
古い友人に会うのが怖い。
大馬鹿者だ。