今日からまた北海道に来ています
さて、昨今、産科医不足・産科崩壊の福音や解決策として
メディア等で取り上げられている院内助産ですが
その象徴として全国から注目を集めていた
神戸の佐野病院が9月末で分娩をとりやめることになり
現在お産を控えて通っている140人の妊婦さんは
他施設でお産をしなくてはならなくなりました
日本初の助産科として施設も改築
病院として年間500~600件の出産に対応してきましたが
お産を見守るうえでの
医師・助産師・看護師の垣根を超えることが
できなかったのだと思います
(参考:1 診療所になぜ助産師が集まらないのか?
2 院内助産の難しさについて)
助産科のオープニングスタッフが辞職し
第2世代にバトンタッチされた時に書かれたときの
報告書を去年の10月に読んだとき
お産をとりまくスタッフ間の亀裂
関係性が壊れてきているのを感じ
いずれこの日が来ると思っていました
形もそうだけど
そこにいる一人一人の意識がもっと大切
もっとゆるくいけるといいんだけどね・・・
以下、10日の神戸新聞の記事を掲載します
“安心なお産”の光消える 神戸の佐野病院
「自然なお産」を目指し院内助産科を全国で初めて導入するなど、先駆的な取り組みで知られる佐野病院(神戸市垂水区清水が丘)が、9月末で分娩(ぶんべん)の取り扱いを中止することが分かった。深刻な産科医不足が原因。同病院で来月以降、出産を控えていた妊婦約140人については、順次近隣の医療機関を紹介している。(武藤邦生)
同病院は、年間500~600件の出産に対応してきた。1997年に設けた院内助産科は「助産所のような家庭的な雰囲気のお産」をうたい文句に、助産師の付き添いの下、通常の分娩台にこだわらないお産を模索した。万が一の緊急時には、すぐに医師の診察が受けられる安心感もあり、全国的に注目された。
この取り組みも医師のバックアップが前提となるため終了する。婦人科の診察は継続する。
同病院によると今年4月、産科の常勤医1人が体調不良で退職。別の常勤医も、体調を崩し今月末で退職することになった。最大時は5人いた医師が来月以降、非常勤を含めても3人になるが、新たな医師の確保のめどが立たず、分娩業務は困難と判断した。
産科医の不足は郡部などを中心に、全国的な問題。兵庫県によると、県内で分娩できる病院、診療所は今年7月現在、120施設で、2年前に比べ12減。神戸市内では2カ所減り、31施設。
佐野寧(やすし)院長は「苦渋の思いだが、今後の態勢では、当院が目指してきた『安心なお産』の継続が難しい。急な事態だが、出産を控えた妊婦には、できる限りフォローしたい」としている。
(9/10 14:23)