「かつて環境問題は足尾銅山など公害問題など公害問題が主流で、目に見えるものだった。
しかし、温暖化問題は目に見えず、なかなか実感できなかった。だが、近年、北極の氷が
解けるなど、肌で感じられる問題になってきており、非常に重要なテーマだと感じている」
評論家の神津カンナさんのコメントです。(30日 読売朝刊)
これは環境問題だけでなく、産科ももちろん、医療、教育、政治・・・、
あらゆることに通づることだな、と思いました。きっと今の日本では、多くの方々が、
それぞれの所属している場で、先延ばしのできない課題をつきつけられているんでしょうね。
さらに言えば、これは、それぞれの個にもあてはまる現象です。
目に見える、反発や、対立、その場で本音をきちんと言うことはエネルギーがいるし、
そんな、元気や勇気や強引さも持ち合わせていない。わたしたちは多かれ少なかれ、
自分のなかの何かを犠牲にして、蓋をしながら、日々を生きています。
無意識のうちに、自分をコントロールして、自分を保とうとしながら、日々を生き抜いています。
ところが、外部からの働きかけや要求が、年々、大きくなっている今、これまでは
自分のなかに蓄積させてきて目に見えなかったことが、「肌に感じられる」ものとして
表れだしてきて、自分をもちこたえることができなくなっている方が増えてきています。
たしかに、これまでには弱音をはかない頑張り屋さんで、
一見、そうは見えない人のなかに増えているように思います。
いろいろな方と話していると、本当の自分や、人としての弱さをちょっとでも出せて、
受けとめてくれる人がひとりでもいてくれればな、と思うことがよくありあます。
でも、ご本人にとって、それは難しいことなんですよね。
あなたは、つらいときに「つらい」、さびしいときに「さびしい」、
かなしいときに「かなしい」が、言えてますか?
あなたは、まわりのだれかから、予期せぬ「つらい」「さびしい」「かなしい」
を言われたとき、どう応えていますか?
地球の環境問題は、わたしたちにとって避けては通れない問題です。
でも、あなたのなか、わたしのなかの環境問題は、もっと大切なことなのかもしれません。