昨日、ニカラグアを発ちました。
直行便はないので、アメリカのヒューストン
に1泊。今は空港のラウンジにいます。
ニカラグアでは、妊娠の30%以上が10代
の妊娠。その背景には貧困、教育、家庭の
問題もあり単純ではありません。
各国のドナー(お金をだしてくれる支援組
織)は、避妊プロジェクトが多いのですが、
私の仕事は、YFS(ユースフレンドリーサービス)と言って、思春期の女の子たちが妊娠、病気などで困ったときに、相談や、受診しがしやすい
環境をどうしたら医療施設につくれるだろうかということでした。
写真のMadelineは14歳で、パートナーは18歳。ホルモン注射で避妊をしていましたが、
注射の間隔があいたことで妊娠。カトリックのこの国には、中絶の選択はありません。
妊娠は事実上退学ということもあり、それを知ったときに、父は怒り、母は悲しみました。
最初に訪れた保健センターで、診察をした女性医師の一言が
「14歳なの・・ どうして、待てなかったの・・」だったそうです。
それ瞬間から、彼女は心をとざしてしまいました。
医師の気持ちはわかりますが、最初に批判をしてはいけなかった、とわたしは思います。
だれからも受け入れない状況で、ようやく医師の前に来てくれたのかもしれない。
診療上のいろいろな制約があっても、まずは聞くことから始めるべきだったでしょう。
最初の一言は本当に大切です。それで、人生が決まってしまうこともあるのです。
意見をいうのであれば、批判をするのであれば、彼女が受けとめられたと感じ、
医療者のほうもある程度の信頼関係が気づけたと感じらてからでも、
決して遅くないはずですし、きっとその方が、次につながることでしょう。
そうして、継続して関わっていければ、きっと、何かが違ってくるはずです。
今回も、専門医、医学生たちに、誕生死の講義をする機会がありました。
きっと、何かが伝わったと、信じています。
でも、伝えること以上に、教えられることがたくさんあった、今回のニカラグアでした。
東京便の最終コールがかかりました。これから、日本にもどります。