昨日、2002年に起こった慈恵医大青戸病院事件の判決がでました。
慈恵医大青戸病院事件 2002年11月、泌尿器科医師3人が、入院中の男性患者の前立腺がんを摘出する腹腔鏡下手術を実施。経験、知識が浅いにもかかわらず、指導医不在のまま行われ、大量の出血を招いた。男性は約1か月後に低酸素脳症で死亡。同手術は開腹手術に比べ患者への負担は少ないが、高度な技術が要求される。
裁判長は、「医師の基本を忘れた無謀な行為というほかない」と述べ、「手術経験を積みたいという自己中心的な利益を優先した」と批判しました。
ここでの医師の基本とは、「自分たちの技術水準を正確に認識し、患者の生命身体に対する十分な安全対策を施して手術に臨む」ことでした。もちろん、医師の基本はその他にも沢山あるはずですし、医師である前に人としての基本もあります。
新たな技術や手技がでてきたとき、最終的に患者さんと家族は、技術でなくその医師に、人としての医師に “いのち”を託すのだと思います。
「先生にだったら、すべてを委ねてもいい・・」、結果を100%保証することはできないなか、
「そんなきれいごと!」と思われようと、そう思ってもらえる誠意、正直さを忘れないでいきたいです。