てるさんこんにちは

 先生、私思うんです。
 私たち医療者は、往々にして『謝る』『素直に本当のことを話す』
 ということを抑圧されていると。
 それはもちろん、裁判等になった場合、
 病院側が不利な立場にならないように。
 私が勤めている職場でも、医師は二言目には
 裁判、訴訟という言葉を使います。


本当ですよね
僕もそう思っています

 しかし、訴訟が怖いという前に、
 なぜ訴訟が起こらないような
 人間関係を築こうとしないのでしょうか。


そうですよね
大抵の場合
その場限りの関係になってしまっているのが
もったいないなって僕も思います

そういう関係を築こうとかかわっていれば
産科てもっともっとやりがいも感じられるのにね

診察のしくみにも原因はあるけれど
やはり、それぞれの意識の問題なのでしょう

 私の考えはきれいごとなのかもしれません。
 でも、自分の身を守ることばかりに意識が集中するから、
 素直に本当のことを話し「ごめんなさい」を言う、
 こんな簡単なことができなくなっているんだと思うんです


そうやって批判する人も多いけど
僕は、きれいごとでもいいと思います
命と命のかかわりです
根本的には人間を信じてやってゆかなければ
この仕事は成り立たない

例外はまた個別に考えてゆけばいいって
僕は思います

 患者さんはお金がほしくて裁判を起こすんじゃない。
 本当のことを知り、非があるなら素直に謝ってほしい、
 そしてこのようなことを二度と起こさないでほしい、
 そんな気持ちの行き場がないから、悲しみが怒りに変わり、
 つらい気持ちを奮い立たせて裁判を起こすんだと思います。


そうですよね



 今回のみなみさんの出来事も、拝読した限り、
 医療的にはすべて病院側に非があるということではないと思います。
 背中の傷も、赤ちゃんを必死で蘇生させようとしたことで
 心ならずもついてしまったものと思います。
 でも、必死の医療があったのならなおさら、
 本当のことを話し、謝罪が必要なことがあったのなら素直に謝り、
 ご家族と一緒に悲しみを受け止め乗り越えられるような
 かかわりができていたら・・・と思うばかりです。


病院側にすべての非があるわけではない
でも、そんな行いや気持が
みなみさんにはうまく伝わっていないようでした

もし、医療者側から話を聞けば
きっとなるほどって思ったでしょう

でも実際に、みなみさんは
感じていたことが事実なんです



「伝える」と、「伝わる」はまったく違うこと
医慮者はケアのプロとして
そこをもっと意識してほしい
といつも思っています

このことをどう伝わるように
伝えるかも、難しいのですが

 私もまだまだ未熟ですが、お母さんと赤ちゃんのために、
 自分ができることをこれからも考えていきたいと思います。


そういうところに気づくことが大切です
お互いに自分ができることをやってゆきましょう

ありがとう