幼児教育とオノマトぺ(IB•国際バカロレア) | オーストラリア暮らしログ

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2011年にオーストラリアへ移住。旦那さん、娘と3人暮らし。嘘、偽りのない、オーストラリア暮らしの日々を書きます。MDSというレア疾患持ち。

娘が日本語の授業でオノマトペを習ってきた。

元々は古代ギリシャ語から古典ラテン 語を経て、フランス語に入った語らしい。

英語では“オノマトピア”。

 

 

 

振り返ると

日本からオーストラリアに移住が決まったのは、娘が1歳の終わり頃。

 

 

3歳以下の頃に娘と日本語と英語で遊んだ中で、実際に良かったと思う事は

色々ある。

 

 

 

1つはリトミック教室。

2歳になる前からリトミック教室に通っていた娘は、毎回とても楽しみにしていた。

 

 

公民館のホールの様な場所だったと思う。週に2回かな。

個人でリトミック教室をされていた先生と、アシスタント先生が2人。

10組前後の親子が毎回参加。

 

基本的に、体を動かしながら、何か別のことをする。

例えば、

⚫︎親子が向かい合って足を広げて座って、季節の歌(ex.真っ赤な秋 )を歌いながら、

歌詞のフレーズが切れるところで、両掌サイズのボールを相手に転がしたり。

⚫︎シフォンの色とりどりなスカーフを、新体操リボンの様にふわふわ、くるくると動かしながら

ホールを走り回ったり。

⚫︎皆で円を作って座り、身体の前で、右手は円を、左手は床を叩くのを同時に行ったり。

 

等々。

 

 

興味を引く遊びばかりで、集中が全く途切れない娘。

 

 

バリエーション豊かにクラスは進み、途中必ず、先生は絵本を読んでくれる。

 

毎回、違う絵本を持ってきてくれる上、

大抵の場合、娘は知らない絵本だった(図書館の絵本は網羅するほどの勢いだった娘)。

絵本を読む間、アシスタント先生がBGMとしてピアノやバイオリンを弾く場合もあれば、

変わった楽器を使って演奏してくれる事もあった。

 

⚫︎アフリカの民族楽器のレインスティックや、マラカスや、ジャンベ。

⚫︎中南米の民族楽器のウッドギロや、いろいろな形のベル。

⚫︎オーストラリア民族楽器のディジリデュや、バオバブの実で作られたシェイカー。

 

等々。

 

 

ただ弾いたり叩いたりするだけで無く、絵本の内容に合わせて楽器を使ってくれた事が

今も印象深く残っている。

 

例えば、『あめがふるひに。。。』という韓国の絵本を読みながら

レインスティックをザザーッザザーッ。

旦那さんが、家にレインスティックを持っていたので、すぐに同じ絵本を購入して、

家でも真似て読み聞かせによく使ったな。

 

 

 

他にも、教室で娘が面白がった楽器を探したり、似たような物を作って遊ばせていた。

思えば、娘が楽器に興味を持ったのは、このクラス(もしくは、家で真似した事)からかもしれない。

 

 

 

3歳以下といえば、

日本語も英語も、言葉を吸収する大事な時期。

 

日本特有の表現や感覚が、ネイティブになれるかどうかに関係する気がした当時の私は、

リトミックの先生にも勧められたこともあって、

生活の中で意識して“オノマトぺ”を使うようにしていた。

 

 

同時に英語の“オノマトペ”も、調べて、使った。

少ないけれど、動物の鳴き声“Oink Oink(豚のブーブー)”や“pitter-patte(足音がパタパタ)”のように言い換えられるものもあれば、

“Splash(水のパシャッ)”や、“Sizzle(焼く時のジュージュー)”のように、一つの言葉として表現する場合もある。

 

お皿で言うと、ひびが入ったり、欠けたり、割れたり、いくつかの破片になったり、粉々になったり。

細かくそれぞれを表す英語の言葉がある。

 

 

言わずもがな、言葉の数は圧倒的に多い英語。

 

 

日本語のようにオノマトペが多い言語は他に無く、

ヨーロッパや英語圏の文化から見ると、

『日本語はオノマトピアを多用する稚拙な言語だ』

という考えが、今も根強くある、らしい。

 

 

『日本語は特に感覚的な印象を残している言葉で、何よりもオノマトぺがその証拠となる』

by養老孟司

 

 

 

感覚的に行動(表現)の中で、擬声語、擬音語のオノマトぺならば、少し幼稚かもしれない。

漫画の中に出てくる日本語オノマトぺは、確かに、これらが多いか。

 

 

 

ただ、擬態語は、感覚が大切。

 

 

この感覚を娘に持って欲しかった。

 

 

 

今年(中学3年•year9)、学校の第2言語科目をフランス語から日本語に変えた娘。

(year11からのIB:国際バカロレアのディプロマで、少しでもストレスを軽減する為に、

彼女が家で使っている日本語に科目の変更をした)

 

今学期は“健康・身体”がテーマの日本語の授業で、

習ったオノマトペは、

 

『筋肉がパンパン』

『疲れてヘトヘト』

『フムフムと考える』

『しみじみと思う』

 

等々。

 

やはり、感覚が無いと、闇雲に覚えなくてはならないので、

他の生徒達には難しかったようだけれど、

娘は分かったとの事。

 

 

彼女は1度も現地の日本語学校に通ったりはしていないので、

少し気に掛かっていたけれど

 

日本語のセンスは分かるようで、

ひとまず、良かった。