モデルアート別冊の「最新ツールとマテリアルを活かす飛行機モデルの製作術 工作編」5年ほど前に発売された本だが、この本を引っ張り出してきて、スジボリツールの勉強をしていた。

 

 

4ページ目から7ページまで、4ページに渡って、各スジボリツールのガイドを使った場合やフリーハンドでの彫った感じの比較などを載せてくれている。

 

私がスジボリツールで重視するのがフリーハンドでの彫りやすさだ。

ただフリーハンドといっても、何もない所にガイドなしで彫る本当のフリーハンドではない。

 

 

このように元からあるスジボリを深くくっきりさせる増し彫りや、

 

 

凸線をガイドに凹線に彫り直す作業を定規やガイドテープでなしで彫る作業のことだ。

 

 

 

まあ、遥か昔の話だが、カーモデルの窓枠のスジボリを深くしようとして、ガタガタにしてしまうような下手くそなのだ。

上記の本の趣旨である、「弘法筆を選ばず」ではなく、「下手だからこそ上手くできる道具選びをしよう」なのである。

 

 

まあ、そういうことでね、折角道具をいくつも持っているのだから、適した道具を試しながら探していこうかと。

 

というのが、上記の本は恐ろしいことが書いてあるからだ。

 

使い慣れた道具や、手に馴染んだ道具が一番ではあるのだが、ことスジボリにおいては、それが通じないらしい。

 

メーカーごとにプラの厚みや硬さ(柔らかさ)が違うので、同じ道具を使っても同じ結果にならないという。

つまりだ、使い慣れたAの道具がある、このAを使ってハセガワのプラモには上手くスジボリができたとしても、イタレリのキットでは同じ結果にならないというのだ。

 

上記の本では、イタレリ1/72グリペンを例題に作業している。

 

 

68ページからスタートするのだが、写真①の道具を使って最適解を探すという作業だ。

 

 

隣の69ページでは、プラの柔らかさの関係か、通常左右の土手が盛り上がらない「コの字」形に彫れるチゼルタイプのツールで土手が盛り上がったとか、道具によってはオーバースペックで切れすぎて穴が開きそうなど、「他社製キットでのノウハウが通用しない」などを書かれているのだ。

 

そういう理由なので、まずはハセガワとイタレリのキットで試してみて、自分なりの各キットにおける最適解を探してみようと思った次第だ。

 

まずは数回に分けて、スジボリツールの特徴やタイプ分けをから始めていこうと思う。