フジミのファントムは最初に6種類発売され、その後偵察型のRF-4まで含む当時のファントムバリエーションを全種類発売するために金型が改修された。(エンジンが異なるスペイファントムは全部別金型で発売された)

ただし、1000円という価格を維持するために目をつぶられてしまった部分があるため、きちんとリサーチをしないと、色々な型の混ぜこぜファントムになっていsまうので、注意が必要だ。重大と思われる問題から瑣末な重箱の隅をつつくようなものまであるが、気づいた点を挙げていく。

 

 

上が改定前の旧版(G2)、下が金型改修された新版(G-2)。品番はどちらの同じで「7A-G2」だ。

F-4CとF-4Dのコンパチだが、箱絵はどちらもF-4Dだ。

 

 

赤丸で囲った機種下のアンテナだが、C型(AN/APR-25RHAW)とD型(AN/APR-26RHAW)で形が違う。

 

 

上が旧版で下が新版で。旧版はC型やN型に合わせてAN/APR-25RHAWがセットされていたが、新版はD型に合わせてAN/APR-26RHAWに金型改修され、C型を作る場合は加工するように指示されている。

N型新版でも加工が必要なので、旧版でD型を作る場合は、N型新版とパーツを入れ替えてしまえば無加工で作ることが可能だ。

 

 

旧版は最初から穴が開いていたが、新版ではパイロンを付けない状態が再現できるように薄皮に改修された。

キットはパイロン取り付けを前提に穴開けの指示があるが、分かりにくかったり中途半端だったりする。

 

 

赤で塗りつぶした部分がパイロン取り付け穴の位置だ。

 

 

胴体は海軍型と共用にされているので、空中給油口が両方モールドされている。

赤でなぞった部分は海軍機だけの受油プローブ収納部なので、新旧どちらもモールドを埋める必要がある。

 

 

新版は偵察型のRF-4とも金型が共用になったためにフラッシュカートリッジ射出口が追加された。戦闘機型では不要なので蓋パーツを接着するのだが、一度埋めてパネルラインを変更する必要がある。

 

 

C型とD型の水平尾翼は前縁スロットがないタイプだが、1970年代後半から多くの機体で赤丸で囲った矢印型の補強版が上下に追加された。

機体によってはない場合があるので、補強版がない機体を作る場合は、削り落としてパネルラインを彫る必要がある。

 

 

逆に裏面は補強板がないので、機体によっては追加する必要がある。

 

他にもあるようなので、リサーチ後に追加する。