写真はフジミの1/72F-4Gだ。

 

 

パッケージは違うが、どちらもG-6番で品番も同じ。

フジミのファントムは途中で金型が改修されて、改訂版に変わっているのだ。

上が初期版で下が改訂版となる。

 

 

大きく変わったのは2点。

青丸で囲ったキャノピーがそれで、最初は1パーツの一体成型だったが、改訂版は分割されて開閉状態の選択が可能となっている。

ただし閉じる派には分割キャノピーは組立が面倒なので、両方入れてくれたらありがたいのだが、改訂しても同じ1000円での販売なので価格的にも厳しいのだろう。

 

次に赤丸で囲ったランナーが追加されたパーツだ。

コクピットの隔壁が追加された。

 

 

左が初期版で、右が改訂版。赤丸で囲ったパーツが増えている。

昔のファントムは、このフジミだけでなく、ハセガワ旧版もイタレリもエッシーもみんな前席と後席の隔壁は無かったので、この改訂でハセガワ新版に近づいたと言えるだろう。

 

 

これは改訂で面倒になってしまった部分。

空軍のE型系列機と海軍S型のように前縁スラットを装備した機体はベント部分(翼の折り畳みの部分)にフェンスがあるが、空軍型と海軍型で大きさが違うのだ。

改定前は空軍型の大きさだったのだが、改訂で海軍型に変更されたため、赤丸で囲った指示のように空軍型では加工する必要があるということだ。

 

 

このフェンスの改訂はイタレリのキットでも行われている。

最初にG/F型が発売され、後に海軍S型の販売時に改訂されたと思われる。

 

 

そのためタミヤのウォーバードシリーズでは改訂版のパーツが利用されていて、パッケージの写真は海軍型のフェンスが写っている。

 

 

取説は改訂前のキットの写真を使ったようで、空軍型の短いフェンスだ。

タミヤの取説は、パッケージ写真で修正されていないことから分かるように、フジミみたいな改修の指示はない。