今回はハセガワ1/72F-4Eの旧版、私が言うところのプラ板ファントムだ。

 

 

まず青丸で囲った「D15」番だが、ARN-101というアンテナだ。

このキットだと当たり前に付いているのだが、1/48のベトナム迷彩のF-4Eだとパーツすら付属していない。1/72の新版だと付属しているが、ほぼ不要パーツ扱いになっている。

資料本の写真など見ても装備しているF-4Eがなく、手持ちの資料だと図面のF-4E最終型のイラストに描いてあったくらいだ。そう考えるとE型のみの装備のように思えるが、フジミのキットだとRF-4Cに付属しているのでE型のみの装備ではないようだ。

任意の追加装備のようなので、このキットのマーキングの機体2種には装備されているのだろうが、別売りデカールで別マーキングにする場合は使わないケースが多そうだ。その場合は不要パーツになっている「A49」を使うことで解決だ。

 

次に赤丸で囲った「A48」のパーツだが、このキット特有のパーツで他のキットでは見た記憶がない。

何のパーツかわからない上に、絵とは反対側に取り付けないといけないのだ。位置を示すモールドもないので、難儀したのだ。

ネットで作例調べても、旧版は数が少ない上にみんな付けてない。

調べたところ、バルカン砲のガス抜きインテイクだそうだ。

つまり車のリトラクタブルヘッドライトと同じなので、開いたり閉じたりするものだ。

当然使わないときは閉じているので、付ける必要がないのだが、そんな説明はどこにもない。

自衛隊機含めて、駐機状態では開いている写真が多かったが、必ず開くものかどうかは不明だ。

基本的に駐機状態のキットばかりなのに、このキット以外付属しないのが余計に分からなくしているのだ。

 

答えが出ないと悩むだけなので、説明が欲しい部分が多々あるのが、スケールモデルの不親切な部分だ。