昨日は天皇陛下の誕生日。今日は振替休日だったんですね。

一般参賀は取りやめになりましたが、60歳の還暦をお迎えになったということで、おめでたいことです。

お若いですよね、見た目。皇后陛下も。

 

私も今年還暦です。

32歳の時、あることがあって、泣きながら身辺整理をして全てを1回きれいにしました(失恋じゃないですよ、念のため)。

それからは何があっても、あまり動揺しないようになりました。

どれほど悲しいことがあっても、どれほど辛いことがあっても、どれほど悔しいことがあっても、ある程度達観できるようになりました。

その代わり、どれほど嬉しいことがあっても、どれほど楽しいことがあっても、どれほど褒められても、やはり達観するようになっちゃいました。人生、既に1回終わっちゃったような感じですね。

 

それでも変わらないものは美しいものへの賞賛の思いです。

人であれ、物であれ、自然であれ、美しさへの賞賛の思いだけは却って強く意識されます。

素敵といったら良いのでしょうか。

英語でいったら adore=love and respect (someone) deeplyという感じでしょうか。

 

今、多くの患者さんとふれあう中で、多くの「人」として美しい方々とお会いできました。

美しい、素敵なご家族ともふれ合うことができました。

本当に有り難いことだと思っています。

これからも数多くの素晴らしい美しい方々とお会いできると思います。

 

今朝、通勤途中で、早朝散歩をされているご夫婦をみました。
そして浮かんだ言葉は「仲良きことは美しき哉」。

武者小路実篤の色紙に書いてありましたね。

昭和の時代にはありふれていましたが、今、改めて思い出した言葉でした。

あれからずっと残りの人生ですが、

これからも残りの人生、せめて少しでも美しく生きたいものです。