以前、世間を騒がした小保方さんという方。

ネイチャーに載った論文に再現性がないと非難され、なんだかよく分からない世間的なスキャンダルになっちゃいましたね。

多分、ネイチャーに載ることを理研が宣伝にでも使うために大々的にプレスリリースして、一般マスコミが物珍しさで飛びついたせいでとんでもない騒ぎになったのでしょう。

理研あたりでも、プレスリリースしたからといっても取材に記者が来てくれない場合も多いですし、折角取材してくれても飛んじゃうことも結構あるので。

カワイコチャンがエプロンして実験しているって下手な売り方をしたもんだから、余計な騒ぎになっちゃったって感じですね。

ネイチャーに論文がのったからって、みんながよってたかって再現実験なんか通常はしないでしょ。へんな売り方さえしなければ。

なんだかネット上で検索してみると、小保方さん一人が悪いと考えている方が多いようですが。若山さんは無実なんだろうかとか、今でも様々な疑惑があります。

 

しかしながら、論文のねつ造なんて日常茶飯、ねつ造が暴かれているにもかかわらず、そんなことくらいでは世間的にも学会的にも業界的にもほとんど話題にも問題にもならず、当事者も地位を去ることなく、というのが普通のことではないのでしょうか?

しかも論文ですら、この体たらくでは、普段の発言にいたってはねえ……。

 

私は専門家ではないので、いっちゃいますが、ネイチャーやサイエンスなんて、科学「雑誌」だと思っていましたけれど、マジで論文誌だって?

本庶佑・京大名誉教授は「僕はいつも「ネイチャー、サイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割だ」と言っていますし、大体そうだと思っています。」と発言されていますが、そんなもんでしょう。

 

未だに有り難がる多くの一般読者?(マスコミ?)に支えられて、センセーショナルな「記事」を載っけているって印象ですけれどもね、既に40年以上も前から。小保方さんの論文の掲載料は60万円ですって!

でもネイチャーに限らず、論文というものの性善説にはかなり怪しさが伴いますね。

勿論、真摯な研究者がいることも分かっていますが……、一般の社会と一緒で、悪い人も同じくらいの比率でいますからね。

 

それでも、多くの真摯な研究者のおかげで今があります。

今後も、多くの地道な研究者の方々の努力の積み重ねの上にキッと光明がさしてくると思いますし、私たちも骨髄異形成症候群の研究を進めていきたいと思っています。

真摯に研究を続けている研究者と情報交換をしながら……。

この写真は2016年に開催された第2回MDSウィーン会議の時のものです。いろいろな国から骨髄異形成症候群の研究をしている研究者が集まって、情報交換を行いました。