転生したら読書家になった件⑤レ・ミゼラブル上巻 の感想 | バイクとCAFEと

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レ・ミゼラブル


まだ読み終えてません(笑)






読み始めて1ヶ月以上…

角川書店の上下全2巻の物を読んでるんですが
やっと上巻だけ読み終えました

読みにくい訳ではありません
僕が時間取れてないだけです😁



このままだといつになるか分からない

なので
取り敢えず上巻だけの簡単な感想を記しておきます。





この物語
簡単に言うと…

この世のドラマを全て盛り込んだ人生の縮図!

って感じでしょうか?




読む前にレビューをみて
「涙がとまらない」なんて書いてあったけど、分かります。(泣いてはないけど😁)

ドラマチック過ぎる笑い泣き





主人公は、元罪人のジャン・ヴァルジャンという人物。
出所して宿屋を訪ねるんですが、どこに行っても、元罪人であるが為に泊めてもらえない

そんな途方にくれているところを、ビアンヴニュ司教という人が泊めてくれるんです

でも
事もあろうに、その晩ジャン・ヴァルジャンは司教の家から銀の皿を盗んで姿をくらまします

すぐに捕まって、司教のもとへ連れていかれるんですけど、司教は、その銀の皿はあげたんだよ、と言うんですねー

無罪放免になったジャン・ヴァルジャンは
わけが分からない。
長い間、酷い環境で過ごしてきたせいで、誰も信じられない、社会全体をも憎んできた

そんなジャンヴァルジャンにとっては、司教の行動は青天の霹靂だったんです。

放心状態になって、そんな状態でも、間違いからまた罪を犯してしまって、自分は何てろくでなしな奴なんだと悔やむ、そして今までの人生をも悔やんで、涙する

魂が救われるんですねー



ビアンヴニュ司教に救われた
ジャンヴァルジャンは、その後、その生い立ちのせいから、苦難に見舞われながらも周りの人を救っていくという、そんな話のようです。
(まだ途中ですが(笑))




読みすすめていき

最初は、この時代のヨーロッパ小説特有のキリスト教感に、ちょっと説教くさ… と思ってしまったけど、、

素晴らしい!
ガンガン引き込まれて、各章の最後には、はぁぁ~😭よかった~とタメ息をもらしてしまう自分がいました。







ここから
細かい感想を書きます



備忘録的に書いてますし、
長いので、興味ない方はスルーして下さい













この物語

古いフランスの話で
身近に感じない部分も多いですが

その分、今は使わないような良い表現がたくさんありました。




例えば

「司教は ~ どこともわからぬ場所から聞こえてくる声に耳をかたむけていた。心を解放しているそんな時間に、ときおり夜に咲く花々が香りをふりまき、夜空にひときわ輝く星がランプのように明るくなり、神が創造したこの宇宙の真っ只中で自分の魂が歓喜にうちふるえ、言い表しようのない心持ちになることもあった。
自分が自分でなくなり、何かが身体のなかに降りてきて、心の奥底と、宇宙の深淵との謎めいたやりとりがかわされることもあった。」

こんな経験あるようなないような
でも素晴らしい経験だということは分かる。
いつか、例えばキャンプ中に星空を眺めた時に、これを思い出して、より素晴らしい経験ができるような気がする。






「彼は何かが自分にのしかかっているのをぼんやりと感じていたのだ。自分が必死に這いずり回っている青白い薄闇のなかで、振り返り、ふと見上げると、監獄のぞっとする壁越しに、今までのさまざまな問題や、法律や、偏見や、人間や、事件などの過去の出来事の輪郭が頭上にどっと押し寄せているのが見え、~中略~
石臼のなかの雑穀が何かを考えることができるとしたら、まさにジャン・ヴァルジャンと同じことを思っただろう。」

↑不遇の人生をよく言い表している。
ここまでではなくても、日々磨り減らしているだけの人生だな、と思った事はみんなあるのではないだろうか。






「この世には二つの部屋がある。最初の部屋は薄暗いだけだけれども、その奥の部屋は真っ暗なんだと。」

↑貧困について語っている。
本当の貧乏には目もあてられない。昔、芸能人が、若い頃は貧乏で吉野家ばかりだったとか言ってたけど、贅沢じゃん!と思った😁

貧困の他にも登場人物が物凄い不幸に見舞われています。
ナポレオン時代の話ですからまた、不幸のレベルが現在とは違って

囚人が足枷つけて働いてたり、貧しい人は骸骨のようになってたり、ひどい奴がひどすぎて、預かった子供を奴隷のようにこき使ったり、親にうそついて金を要求したり、死体から金品を盗んでたり。

「レ・ミゼラブル」とは「ああ無情」という意味らしいですが、それをよく表してます

今の日本はほんと平和です
でもこういう時代が長く続いてた歴史があるんですから、油断すると簡単に逆戻りする、そんな気もしますね






「海よりも、とてつもなく大きなものがあるーそれは空だ。
さらに、空よりも、とてつもなく大きなものがあるーそれは人間の魂である。」

↑これだけ見たら
なんかくさいと思ってしまう今時の僕だが、ここまで読みすすめてくると、ふおぉ~!ってなる😁そうか~人間の魂~😭って感動

これと似たような事は他にもあって…


「ダイヤモンドは地中の闇の中から見つかる。
真実も心の奥底でしか見つからない。」


とか


「気高い行動がその場にいた全員の魂をゆさぶり、誰もがただだまって見守るしかなかったのだ。たぶん、いま何が起きているかをはっきり理解し、誰もが眩しさを感じながら大いなる輝きが法廷に溢れていたことにきづいた者は、一人もいなかっただろう。」



うーん
これだけ見ちゃうと少し胡散臭いんだけど、読んだあとは説得力があると感じました😆




この物語

こういう表現とか
ドラマチックな展開で感動を誘って、娯楽小説という部類になるんでしょうけど、
その娯楽の中でも、作者が社会をよくしようとしていると、思える箇所が多々見られました。

ジャンヴァルジャンの半生を説明するシーンでも、「ジャンヴァルジャンのうちなる変化について、できるだけ説明してみよう。このような事柄について調べるのは、社会にとって必要なことである」と言っている


もともとは正直者だったジャンヴァルジャン、もちろん罪を犯したことは悪いんだけど、足枷をはめられ、ムチで打たれながら強制労働をするなかで社会を憎みはじめる

そしてまた犯罪を犯す


ある母親は、職を失い、娘の為に髪を売り歯を売り、やがて体を売るようになる。
環境が悪くなると、周りの人間も悪くなる。
悪い奴らに追い込まれ、さらに酷いことになる
そして人間を、社会を憎み悪態をつきはじめる

やがて犯罪を犯す

もちろんそこには被害者がいて、その被害者もまた加害者になる可能性が高くなる




こういう悪循環は、今の時代でも頻繁に目にする。
昔同級生に栄養状態のわるい子がいた
多分親が貧乏だったんだろう。そのせいでまともに栄養をとれてない。
痩せて体力がないからスポーツ選手になることは難しいだろう。知らないけど、栄養が足りないと集中力だって衰えるだろう。そしたら勉強だって難しいかもしれない。

暴力団員の子供もいた
一度隣の席になり教科書がないからと見せていた、笑顔で優しい感じだったけど、のちに同級生がぶつかってきたからと、殴りかかって大怪我させたと聴いた。


小さいころ僕の事を苛める貧しい感じのやつがいたけど(うちも貧しかったけどさらに😁)、今思うと彼は遊びたかっただけなのかもしれない。遊び方がちがっただけで。


こういう問題は金だけの問題じゃない
今の時代、一応貧困を支えるシステムは、充分ではないけど備わっている。
生活保護とか、支援してくれるボランティアなんかも多い。
でもなぜこういう悪循環がなくならないのか?


いくら
金があっても
パチンコ屋へ行けばすぐになくなるだろう

ホストに入れ込めば
一晩で数百万

金なんて、使おうと思えばいくらでも使えてしまう。


逆に
生活保護、あると知っていても使わない世帯、充分資格があっても使わない世帯も多いという。
プライドなのか?
それで子供に苦労させてなんのプライドなのか?
ホントにプライドなら
勉強して働けと思うが、それはしない。
(そうでない人ももちろん多い)

そんなの周りにわるく見られたくない、いいかっこしたいだけの虚栄心ではないのか




やはり金で救済するシステムは
もちろんある程度必要だけど、人間の意識を変えることこそが重要なんだろう


意識を変えるにはどうしたら?

盗人のジャンヴァルジャンが、司教の慈悲で涙を流して、人を救う側の人間になるように、司教のような人物の力かー

やっぱり教育は意識をかえるには強い力がありそう。

他には読書とかなのかなー




まあ言うは易しで
実際やるのは難しいんだろうな~






まあ

レ・ミゼラブル上巻の感想でした。

なんか
イマイチまとまらんかったけど(^-^;






長々と
見て頂いてありがとうございました





また

下巻
読み終えたら感想書きます!





ではでは